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介護利用者さんの取説の作り方・使い方(施設職員とご家族のために)
ご家族が書いた「その人らしさ」を、施設の職員がケアの場面で活かすための取説です。ヒアリングの質問例、入力の流れ、使い方、更新、プライバシーの注意までをまとめました。
- 対象者
- 家族が施設に入る(通う)ことになり、本人のことを伝えたいご家族 ほか
- 所要時間
- ヒアリングと入力で1〜2時間ほど(更新は数分)
- 最終確認
- 2026年10月13日
これは何の取説?
介護施設などを利用する方について、好きな呼び名、これまでの暮らし、趣味、落ち着くかかわり方、不安のサインなどを、ご家族が取説の形でまとめておく方法です。取説.jpの「介護利用者さんの取説」(?template=care)で作成できます。職員が日々のケアで「その人らしさ」を思い出す手がかりになることを目指したもので、正式な介護の記録やケアプランの代わりではなく、それを補うものです。
こんな人向け
- 家族が施設に入る(通う)ことになり、本人のことを伝えたいご家族
- 新しい利用者さんの人となりを早く知りたい施設の職員
- 申し送りや担当交代のときに、共有しやすい資料を探している現場の方
まず知っておくこと
取説は、本人の「できないこと」の一覧ではなく、「この人はこんな人で、こうかかわると安心しやすい」を伝えるものです。診断や評価を書く場ではありません。
公開範囲は「URL限定公開」で、検索結果には出ません(「公開」は選べません)。作成にはご家族の無料アカウント登録が必要です。施設ごとの個人情報の取り扱いルールがある場合は、それを優先してください。
必要なもの
- ご家族のアカウント(無料登録)
- 作成ページ https://torisetsu.jp/create/?type=person&template=care
- 本人の好みや生活歴を思い出せるメモ、写真などの手がかり
- 本人を知る他の家族や友人の話(可能であれば)
手順
取説の目的を、ご家族と職員で共有する
まず、取説は「ケアを良くするための補足資料」だと確認します。病気の説明や医療的な指示を書くものではなく、その人の人柄や好みを伝えるものです。
職員からご家族に声をかけるときは、「普段の○○さんを教えていただけると、かかわりの参考になります」のように、負担に感じにくい言い方にすると頼みやすくなります。ご家族にヒアリングする
短い質問から始めると話しやすくなります。例を挙げます。
- 好きな呼ばれ方は?(名字、下の名前、愛称など)
- これまでのお仕事や、長く続けてきた暮らしぶりは?
- 趣味や好きな音楽、食べ物、テレビ番組は?
- 落ち着くのはどんなときやかかわり方?
- 不安になっているときのサインは?(表情、口ぐせ、動きなど)
- 苦手なこと、いやがることは?
- 方言や、よく使う言葉は?
「正解」を探すより、思い出話を聞くつもりで進めると、具体的なエピソードが出やすくなります。
書かない情報を先に決めておく
入力フォームには、次の情報は書かないでください。
- 本名、住所、生年月日、電話番号
- 保険証などの番号
- 病名、薬の名前、既往歴
- アレルギーや食事制限
これらは、施設の正式な書類や担当者との面談で伝えるものです。取説には、呼び名や好みなど「人柄」に関わる内容だけを書きます。
趣味や性格は音声入力でラクに書く
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文章にするのが負担なときは、話した内容を文章にしてくれる音声入力を使う方法もあります。AI音声入力アプリ「Typeless」は、言い淀みやくり返しを整えて文章にしてくれるとされています。パソコン(Mac・Windows・Linux)、iPhone、Androidで使えるとされ、100以上の言語に対応するという案内もあります。
無料プランがあり、単語数に上限があります(上限は公式サイトで確認してください)。まずは、この取説の入力の部分だけ、無料の範囲で試してみてください。使いやすいと感じたら、続けて使っていただけるとうれしいです。日本語の認識の具合は、実際に無料の枠で試して確かめるのがおすすめです。
https://www.typeless.com/?via=free-lisence-JP
音声の取り扱いについては、公式のプライバシーポリシーを確認しておきましょう。また、声で入力するときも、本名・病名・薬の名前などは話さないでください。ご家族が取説を作成して入力する
ご家族が無料のアカウントを登録し、作成ページ(https://torisetsu.jp/create/?type=person&template=care)を開いて、項目に沿って入力します。
一度に全部を埋めなくて構いません。呼び名、安心するかかわり方、不安のサインなど、職員にまず知ってほしい項目から書くと進めやすくなります。「〜のときは○○すると落ち着く」のように、場面と対応をセットで書くと伝わりやすくなります。公開範囲を確認し、URLを職員に伝える
公開範囲は「URL限定公開」です。URLを知っている人だけが見られ、検索には出ません。
施設には、URLを必要な職員に絞って伝えてもらうようお願いしましょう。URLの共有は、施設が指定する方法(紙に印刷して綴じる、施設の端末で開く など)を相談して決めると安心です。不特定の人が見られる場所には載せないでください。職員が申し送りやケアの場面で使う
新しく担当になったときや、申し送りの前に、短時間で目を通せる資料として使えます。
- 声かけのとき:好きな呼び名や、受け入れやすい言い方を確認する
- 落ち着かないとき:書かれた「安心するかかわり方」や不安のサインを思い出す
- レクリエーションや会話:趣味や昔の話題を手がかりにする
取説の内容は、本人の様子と照らしながら使います。書いてある通りにならない日があっても、それは自然なことです。
様子が変わったら更新する
好みや反応は、時間とともに変わります。ご家族が気づいたときに内容を見直し、職員から「最近こうなっています」と声が上がったら、一緒に書き換えます。
更新したら、見る職員にも伝わるようにします。古い内容が残ったままだと、かえって混乱のもとになるため、定期的に(たとえば面会のときに)確認する習慣にしておくとよいでしょう。退所したあとの扱いを決める
退所や利用終了のあとは、取説を残しておく必要があるかをご家族が考えます。必要がなければ削除を検討してください。
URLを知る職員が減っても、共有された紙やメモが残ることがあります。施設側でも、印刷物の回収や廃棄について、決まりに沿って扱ってもらいましょう。
注意点
- この取説は医療・介護の正式な記録(ケアプランなど)ではない。あくまで補足の資料
- 医療情報(病名、薬、既往歴、アレルギー、食事制限など)は、取説に書かず、正式な書類や担当者を通じて伝える
- 見せる相手は、ケアに必要な職員に限る。URLをSNSや不特定の場所に載せない
- 本名、住所、生年月日、電話番号、保険証などの番号は書かない
- 施設の方針や個人情報の取り扱いルールがある場合は、そちらを優先する
- 本人の同意や意向を尊重し、可能な範囲で本人にも内容を伝える
コツ
- 「〜しない」より「〜すると安心しやすい」と書くと、職員が動きやすい
- 場面ごとの具体例(朝の起床時、食事のとき、夜など)を1つずつ入れる
- 写真を使う場合は、写っている他の人に配慮する
- 長くなりすぎないよう、最初は5項目ほどに絞る
- 職員は、気づいたことをご家族にフィードバックすると、内容がよくなる
よくある質問
Q取説はインターネット上で検索されて、見られてしまいますか?
公開範囲は「URL限定公開」で、検索結果には出ません。ただし、URLを知っている人は見られるため、伝える相手を必要な職員に限り、URLの扱いには注意してください。
Qケアプランや介護記録の代わりにできますか?
できません。取説は、その人らしさを伝えるための補足の資料です。正式な記録や計画は、施設の決まった書類で扱います。
Q病名や薬の情報は書いてもよいですか?
書かないでください。病名、薬、既往歴、アレルギーや食事制限などの医療情報は、正式な書類や担当者との面談で伝えます。
Q利用が終わったあとは、どうすればよいですか?
必要がなければ、削除を検討してください。印刷物がある場合は、施設の決まりに沿って扱ってもらうよう相談しましょう。
まとめ
「目的を共有する → ご家族にヒアリング → 書かない情報を決める → 入力する → URLは必要な職員にだけ伝える → 申し送りやケアで使う → 変化に合わせて更新 → 退所後は削除を検討」。取説は正式な記録を補うもので、人柄を伝える手がかりとして使います。
参考リンク
この取説はどうでしたか?
みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/care-user-manual-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。
この取説への質問
取説の内容について分からないことを質問できます。作者が回答します。
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