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仕事のミスで自分を責め、会社に行きたくなくなったときの取説(教わる仕組みがない職場で、罪悪感と上司への怖さを抱えたら)

教育の仕組みが整っていない職場で、慣れない仕事のミスが続き、自分を責めてしまう。上司や先輩に迷惑をかけている気がして、ミスを詰められるのが怖く、会社に行きたくない。そんなときに、まず自分を守る方法、ミスを仕組みで減らす方法、上司との向き合い方、相談先と休み方を順番に整理します。

対象者
仕事にまだ慣れず、ミスが続いて自分を責めてしまう人 ほか
難易度
普通
所要時間
今日できることは10〜30分ほど。ミスを減らす仕組みづくりは数週間かけて少しずつ
最終確認
2026年11月4日
取説編集部

これは何の取説?

【消えてしまいたい、死にたいと思うほどつらいときは、この取説を読むより先に、今すぐ電話してください】

  • #いのちSOS 0120-061-338(無料・24時間)
  • よりそいホットライン 0120-279-338(無料・24時間)
  • いのちの電話 0120-783-556(無料・毎日16時〜21時。夜中は上の2つへ)
  • 今まさに命の危険があるときは、119番か110番へ

仕事のミスが続いて自分を責めてしまい、会社に行くのがつらくなったときの取説です。
仕事を教わる仕組み(研修や、決まった教え役)が整っていない職場では、慣れないうちはミスが起きやすくなることがあります。それでも「迷惑をかけている」という罪悪感と、ミスを強く詰められる怖さが重なると、朝、体が動かなくなることがあります。
この取説では、まず今の自分を守ることから始めて、ミスを「自分の性格」ではなく「仕組み」で減らす方法、上司への報告のしかた、指導とパワハラの線引き、相談先と休み方を、順番に整理します。全部を一度にやる必要はありません。今できそうなものから一つ選んでください。

こんな人向け

  • 仕事にまだ慣れず、ミスが続いて自分を責めてしまう人
  • 研修やマニュアルがなく、「見て覚えて」と言われる職場で働いている人
  • 上司や先輩に迷惑をかけている罪悪感で、毎日つらい人
  • ミスを強く詰められるのが怖くて、会社に行きたくない人
  • 家族や友人がこうした状態で、どう支えればよいか知りたい人

まず知っておくこと

最終確認日は2026年11月です。
この取説は、医療の診断や治療、法律の判断をするものではありません。心や体の不調が続くときは医療機関に、パワハラに当たるかどうかなど職場のトラブルは、労働局の総合労働相談コーナーなど専門の窓口に相談してください。
相談窓口の番号や受付時間、制度の条件は変わることがあります。使う前に、参考リンクの公式ページで確かめてください。

必要なもの

  • メモ帳かスマートフォンのメモアプリ(ミスと気づいたことを書き留める)
  • 自分の会社の就業規則(有給休暇や休職のルールを確かめる)
  • 相談先の連絡先(この取説の冒頭、手順8・9と参考リンク)
  • 話を聞いてくれそうな人を1人(家族、友人、社外の知人など)

手順

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  1. まず今日の自分を守る

    つらさが強いときは、ミスの反省や改善より先に、自分を守ることを優先します。

    • 朝どうしても体が動かないときは、休むことも一つの選択です。会社のルールに沿って、始業前に「体調が悪いので休みます」と連絡できると安心です。理由を細かく説明する必要はありません
    • 眠る、食べる、温かい飲み物を飲むなど、体を休めることを先にします
    • つらい気持ちを、1人で抱えず誰かに話します。家族や友人に話しにくいときは、働く人向けの相談窓口(手順9)が使えます
    • 「消えてしまいたい」と思うほどつらいときは、この取説の冒頭にある窓口に、今すぐ電話してください

    休んだからといって、あなたの価値が下がるわけではありません。回復してから考えることができます。

  2. ミスは「自分の性格」ではなく「仕組み」の問題でもあると知る

    ミスが続くと「自分はだめな人間だ」と考えがちです。でも、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」は、仕事の安全についての解説の中で、事故の原因には人のエラーだけでなく、作業環境、設備、教育訓練など、人を取りまく多くの要因が含まれると説明しています。どんなに訓練しても間違いは避けられないこと、緊張しすぎるとエラーが増えることにも触れたうえで、間違えにくい仕組みややり方にする、間違えてもすぐ見つけられるようにする、といった対策を挙げています。
    教わる仕組みがない職場で、慣れない仕事をしているなら、ミスはあなただけの問題とは限りません。叱られる怖さで緊張が強すぎることも、ミスを増やす一因になることがあります。

    • 「ミスをした自分」と「自分という人間」を分けて考えます
    • 責めるかわりに、「何があれば防げたか」を考える方に、少しずつ切り替えます
    • 自分を責める言葉が浮かんだら、同じ立場の後輩に何と声をかけるかを考えてみます
  3. ミスを書き出して、種類に分ける

    頭の中で何度も思い出すと、つらさだけが大きくなります。紙かメモアプリに書き出して、外に出します。
    書くのは、日付、何が起きたか、なぜ起きたと思うか、の3つだけで十分です。たまってきたら、次のような種類に分けてみます。

    • 知らなかった(教わっていない、ルールが分からなかった)
    • 忘れた(手順を飛ばした、期限を忘れた)
    • 確認しなかった(見直し、数字や宛先の確認をしなかった)
    • 指示があいまいだった(何をどこまでやるか、はっきりしていなかった)
    • 時間が足りなかった(急いでいた、仕事が重なっていた)

    種類が分かると、「自分が悪い」ではなく「この種類には、この対策」と考えられるようになります。「知らなかった」が多いなら、あなたの努力不足というより、教わる機会が足りていないという見方もできます。

  4. 自分用の「手順メモ」と「確認リスト」を作る

    教わる仕組みがない職場では、自分で自分の取説を作るのがいちばんの近道です。

    • 教わったこと、やってみて分かったことを、仕事ごとに手順メモにまとめます。番号を振って、1行に1つの作業を書きます
    • ミスが起きた仕事には、終わる前に見る「確認リスト」を付けます(例:宛先、日付、金額、添付ファイル、締め切り)
    • 期限や頼まれごとは、聞いたその場でメモし、カレンダーやToDoアプリに入れます
    • 大事なものは、出す前に一度時間を置いて見直すか、可能なら誰かに見てもらいます

    手順メモは、あとで入ってくる人の役にも立ちます。できたものを上司に見せて「この手順で合っていますか」と確認すると、教わる機会にもなります。

  5. 質問のしかたを工夫して、教わる機会を作る

    「忙しそうで聞けない」「何度も聞いたら迷惑だ」と思って聞かずに進め、ミスになることがあります。聞くことは迷惑ではなく、ミスを防ぐ仕事の一部です。

    • 質問はできるだけまとめて、「5分ほどお時間いただけますか」と時間をもらいます
    • 「ここまでは分かっていて、ここが分からない」と、分かっている所と分からない所を分けて聞きます
    • 教わったら、その場で要点を言い直して「〇〇ということで合っていますか」と確かめます
    • 毎日か毎週、短い時間で確認してもらえる機会(決まった相手、決まった時間)がほしいと、上司にお願いしてみます。「ミスを減らしたいので」と目的を伝えると、受け入れてもらいやすくなります
  6. ミスを報告するときの型を決めておく

    ミスを報告するのが怖くて言い出しにくいのは、自然なことです。それでも、早めに伝えると、手直しできる範囲が広がりやすくなります。話す順番を決めておくと、緊張していても伝えやすくなります。

    • 事実:何が起きたか(「〇〇の資料で、金額をまちがえて送りました」)
    • 影響:誰に、どんな影響があるか
    • 今の対応:もうやったこと、これからやること
    • 再発を防ぐ方法:手順メモや確認リストに何を足すか

    謝るのは最初に一度、はっきりと言えば十分です。必要以上に自分を下げる言葉(「本当にだめで」「向いていなくて」など)は、問題の解決には役立たないので使わなくてかまいません。

  7. 上司に強く詰められたときの、その場の乗り切り方と記録

    強い口調で責められると、頭が真っ白になって言葉が出なくなることがあります。それは怖さに対する自然な反応で、あなたが弱いからではありません。
    その場では:

    • ゆっくり息を吐くことを意識します
    • 言われたことをメモに取ります。メモを取ると、相手の言葉と少し距離を置けます
    • その場ですぐに答えられないときは、「確認して、あとで改めてご報告します」と伝えて、時間をもらいます

    そのあとで:

    • いつ、どこで、誰から、何を言われたか、そのとき誰がいたかを、その日のうちにメモしておきます。録音できる場合は、残しておくとよいです
    • 仕事の中身についての指摘(何を直せばよいか)と、人格を傷つける言葉(人としての否定)を分けて書き出します。前者は手順メモに生かし、後者は自分への評価として受け取らなくてかまいません
  8. 指導とパワハラの線引きを知り、相談先を知っておく

    厚生労働省は、職場のパワーハラスメントを、次の3つをすべて満たすものとしています。

    • 優越的な関係を背景とした言動であること
    • 業務上必要かつ相当な範囲を超えたものであること
    • 働く環境が害されること

    ミスを指摘する、やり直しを求めるなど、業務上必要で相当な範囲の指導は、パワハラには当たらないとされています。ただし、言い方や回数、人格を否定する言葉などによっては、別の問題になることがあります。人格を否定する言葉、ひどい暴言、侮辱などの「精神的な攻撃」は、パワハラの代表的な例として挙げられています。
    会社には、パワハラを防ぐための措置が法律で義務づけられています(中小企業も2022年4月から)。その中には、相談窓口を設けることや、相談したことを理由に不利益な扱いをしてはならないと定めて知らせることが含まれています。
    当たるかどうかを自分だけで決める必要はありませんし、判断がつかなくて当然です。手順7の記録を持って、次のような所に相談できます。

    • 社内のハラスメント相談窓口、人事部、産業医や保健師(いる会社の場合)
    • 都道府県労働局などの総合労働相談コーナー(無料・予約不要。パワハラ、いじめ・嫌がらせなども相談できます。受付は平日の日中が中心で、窓口ごとに時間が違うので、かける前に確かめてください)
  9. 心と体のサインに気づき、相談先と休み方を知る

    次のようなことが続くときは、心や体が無理をしているサインかもしれません。

    • 眠れない、夜中や朝早くに目が覚める
    • 食欲がない、または食べすぎてしまう
    • 朝、起きられない。会社に近づくと、動悸や吐き気、涙が出る
    • 休みの日も仕事のことが頭から離れず、楽しめない

    こうしたときは、かかりつけ医や心療内科・精神科に相談してください。こころの耳には、全国の医療機関を探すページや、5分でできるストレスのセルフチェックもあります。
    働く人のための相談窓口:

    • こころの耳 電話相談 0120-565-455(無料。平日17時〜22時、土日10時〜16時。祝日・年末年始を除く)
    • こころの耳 SNS相談(LINE。受付時間は電話相談とほぼ同じ)

    休み方:

    • 年次有給休暇は、雇われてから6か月続けて働き、全労働日の8割以上出勤していれば、10日もらえる決まりです。会社が日にちを変えられるのは、事業の正常な運営を妨げる場合に限られます。勤め始めて間もないと、まだもらえていないこともあります。その場合の休み方は就業規則で確かめます
    • 病気で仕事ができず、医師がそう判断した場合、健康保険の傷病手当金を受け取れることがあります。協会けんぽの場合、連続3日休んだあと4日目から、給与の支払いがない日について、1日あたり標準報酬日額(おおよそ日給にあたる額)の3分の2が、通算1年6か月まで支給されます。条件は加入している健康保険によって違うので、確かめてください
    • 長く休む「休職」のルールは、会社の就業規則で決まります
  10. 続けるか、環境を変えるかを考える

    少し落ち着いてから、これからのことを考えます。急いで決めなくてかまいません。

    • 今の部署で、教わる機会や確認の仕組みを作ってもらえそうかを考えます。上司に言いにくければ、上司の上司や人事に相談する方法もあります
    • 異動の相談ができる会社もあります
    • 環境を変える(転職する)ことも、逃げではなく選択肢の一つです。厚生労働省の「キャリア形成・リスキリング支援センター」では、働いている人も無料でキャリアコンサルティングを受けられます
    • 心身の不調が強いときは、大きな決断は、回復してから、信頼できる人や専門家と相談して決めると安心です

    どの道を選んでも、ここまで作った手順メモと、ミスを仕組みで減らす考え方は、次の場所でも役に立ちます。

注意点

  • 「死にたい」「消えたい」と思うほどつらいときは、この取説より先に、冒頭の窓口に電話する
  • 教わる仕組みがない職場では、慣れないうちのミスが起きやすくなることがある。性格の問題と決めつけない
  • 報告は、怖くてもできるだけ早めに。手直しできる範囲が広がりやすい
  • 業務上必要で相当な範囲の指導は、パワハラには当たらないとされる。人格を否定する言葉や暴言は記録し、相談する
  • パワハラに当たるかどうかを、自分だけで判断しなくてよい。記録を持って相談窓口へ
  • 眠れない、食べられない、朝起きられない状態が続くときは、がまんせず医療機関に相談する
  • 相談窓口の番号や受付時間、制度の条件は変わることがある。公式ページで最新の情報を確かめる

コツ

  • 手順メモは「未来の自分と、次に入ってくる人への取説」と考えると、作るのが少し楽しくなる
  • 一日の終わりに、「今日できたこと」を3つ書く。ミスだけでなく、できたことにも目を向ける練習になる
  • 職場の中に1人、気軽に聞ける先輩や同僚を見つけると、聞きにくさがぐっと減る
  • 家族や友人がつらそうなときは、励ますより、まず話を最後まで聞く。「休んでもいいんだよ」と伝えるだけで楽になることがある
  • 仕事の進め方を見直す方法は「仕事が遅いと感じられるときの取説」も参考にしてください

よくある質問

Qミスばかりで迷惑をかけています。辞めたほうがよいのでしょうか?
A

慣れない仕事で、教わる仕組みもない職場なら、ミスが多くなるのはあなただけの問題とは限りません。辞めるかどうかは、つらさが強いときに急いで決めなくてかまいません。まず手順メモや確認リストでミスを減らせるか試し、それでも難しい、心身の不調が続く、という場合に、信頼できる人や専門家と相談しながら考えると安心です。環境を変えることも、逃げではなく選択肢の一つです。

Q上司にミスを強く叱られます。これはパワハラですか?
A

ミスを指摘する、やり直しを求めるといった、業務上必要で相当な範囲の指導は、パワハラには当たらないとされています。一方で、人格を否定する言葉、ひどい暴言や侮辱は、パワハラの例として挙げられています。当たるかどうかは状況によるので、自分だけで判断せず、いつ何を言われたかの記録を持って、社内の相談窓口や労働局の総合労働相談コーナーに相談してください。

Q会社に行きたくないのは、甘えでしょうか?
A

甘えではありません。罪悪感や怖さが続くと、心と体が守ろうとして、行きたくない気持ちが強くなることがあります。休むことも一つの選択です。眠れない、食べられない、朝起きられないといった状態が続くときは、かかりつけ医や心療内科・精神科に相談し、働く人向けのこころの耳の電話相談なども使ってください。

Q教育の仕組みがない職場で、どうやって仕事を覚えればよいですか?
A

教わったことや分かったことを、仕事ごとに番号付きの手順メモにまとめ、ミスが起きた仕事には確認リストを付けるのが近道です。できた手順メモを上司に見せて「この手順で合っていますか」と確かめると、教わる機会にもなります。質問はまとめて時間をもらい、短い確認の時間を定期的にほしいと、目的を添えてお願いしてみてください。

Q病気で休むと、お給料はどうなりますか?
A

年次有給休暇があれば、まずそれを使えます。病気で仕事ができないと医師が判断した場合は、健康保険の傷病手当金を受け取れることがあります。協会けんぽでは、連続3日休んだあと4日目から、給与の支払いがない日について、標準報酬日額の3分の2が、通算1年6か月まで支給されます。条件は加入している健康保険で違うので、会社の担当者や健康保険に確かめてください。

まとめ

教わる仕組みがない職場で、慣れない仕事のミスが続くのは、あなたの価値とは別の問題です。まず休むことも含めて自分を守り、ミスを書き出して種類に分け、手順メモと確認リストで「仕組み」で減らします。報告は型を決めて早めに。強く詰められたら記録を残し、指導とパワハラの線引きを知ったうえで、社内窓口や総合労働相談コーナーに相談できます。眠れない・食べられない状態が続くときは医療機関とこころの耳へ。つらさが強いときは、この取説より先に、冒頭の電話相談を使ってください。

参考リンク

この取説はどうでしたか?

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みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/work-mistakes-self-blame-guide/
作成日:2026年11月6日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。

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