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心肺停止のときの応急手当の取説(胸骨圧迫とAED・一般市民向け)

目の前の人が倒れて反応がないとき、居合わせた人にできることは何か。119番、胸骨圧迫、AEDの流れを、一般の人向けに公式の考え方の範囲でまとめました。

対象者
家族、職場、学校、地域で、もしものときに動けるようになりたい人 ほか
難易度
普通
所要時間
読むだけなら10分ほど(実際の手当は救急隊に引き継ぐまで)
最終確認
2026年10月13日
取説編集部

これは何の取説?

突然倒れて反応がなく、普段どおりの呼吸がないとき、救急隊が来るまでの間に、居合わせた人ができる応急手当の流れをまとめた取説です。「119番」「胸骨圧迫」「AED」の3つが中心です。

こんな人向け

  • 家族、職場、学校、地域で、もしものときに動けるようになりたい人
  • 救命講習を受けたが、流れを忘れそうな人
  • 「間違えたらどうしよう」と、手を出すのをためらってしまう人

まず知っておくこと

心臓が止まった直後は、周りの人が手当をするかどうかで、その後が大きく変わると言われています。手当は、完璧でなくてもかまいません。何もしないより、できる範囲でやることが大切です。
この記事は流れの紹介です。胸を押す強さや回数など、具体的な数字は、消防や日本赤十字社の救命講習で、実際に人形を使って確認してください。

必要なもの

  • 電話(119番に連絡し、スピーカーにできるもの)
  • AED(駅、学校、公共施設などに設置されています。普段から場所を見ておく)
  • 手を貸してくれる周りの人
  • 救命講習の受講(消防署や日本赤十字社などで開催)

手順

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  1. 周囲の安全を確認する

    倒れている人に近づく前に、自分や周りが危なくないかを見ます。車が来る道路、火や煙、感電のおそれがある場所では、無理をしません。
    安全が確保できたら近づきます。

  2. 反応を確かめる

    肩を軽くたたきながら、大きな声で呼びかけます。目を開ける、返事をする、体を動かすなどの反応があるかを見ます。
    反応があれば、119番に連絡して、救急隊が来るまで様子を見守ります。反応がなければ、次に進みます。

  3. 大声で助けを呼び、119番とAEDを頼む

    「誰か来てください、人が倒れています」と大声で周りの人を呼びます。人が来たら、具体的に頼みます。

    • 「あなた、119番に電話してください」
    • 「あなた、AEDを持ってきてください」

    周りに人がいなければ、自分で119番に連絡し、スピーカーにして、指示を聞きながら手当をします。

  4. 呼吸を確認する

    胸やお腹の動きを見て、普段どおりの呼吸があるかを確認します。確認は10秒以内にとどめます。
    呼吸がない、または普段どおりでない(しゃくりあげるような、途切れ途切れの呼吸なども含む)場合や、判断に迷う場合は、心停止として手当を始めます。

  5. 胸骨圧迫を始める

    胸の真ん中(胸骨の下半分)に手のひらの付け根を置き、もう一方の手を重ねます。肘をまっすぐ伸ばし、体の真上から体重をかけて、強く、速く、絶え間なく押します。
    押すたびに胸がしっかり沈み、次に押すときは、胸が元に戻るまで力を抜きます。
    押す深さ、1分間の回数、人工呼吸との組み合わせなどの具体的な数字は、講習で確認してください。また、119番の通信指令員が口頭で指示してくれるので、その指示に従います。

  6. AEDが届いたら、すぐに使う

    AEDが届いたら、胸骨圧迫を続けながら、ケースを開けて電源を入れます(ふたを開けると自動で入る機種もあります)。以降は、AEDの音声案内に従います。
    服を開き、胸に直接パッドを貼ります。パッドの絵のとおりの位置に貼り、貼ったらコードを接続します。
    「体に触れないでください」と音声が出たら、全員が離れます。AEDが解析し、必要なときは電気ショックを行うよう指示が出ます。

  7. 電気ショックのあと、胸骨圧迫に戻る

    ショックを行った後や、「ショックは不要です」と音声が出た後は、すぐに胸骨圧迫を再開します。AEDの音声に従います。
    パッドは、貼ったまま外さず、電源も切りません。

  8. 救急隊に引き継ぐまで続ける

    救急隊が到着して交代するまで、続けます。疲れたら、周りの人と交代します。交代するときは、圧迫が止まる時間をできるだけ短くします。
    反応が戻ったり、普段どおりの呼吸が始まったりしたときは、様子を見ながら救急隊を待ちます。再び悪くなったら、また手当を始めます。

  9. 引き継ぎのあと、自分の心も守る

    救急隊には、倒れた時刻、最初の様子、行った手当、AEDを使ったかを伝えます。
    結果がどうであれ、手当をしたことは大切な行動でした。つらい気持ちが残るときは、家族や職場、自治体の相談窓口に話してみてください。

注意点

  • 目安であり、現場では119番の指示に従う
  • 自分や周りの安全を最優先にする。危険な場所では無理をしない
  • 押す強さや回数など、具体的な数字や人工呼吸の扱いは、必ず救命講習で確認する。この記事では示していない
  • AEDは、音声案内に従えば、一般の人が使えるように作られている。電源を入れたら、案内の指示を守る
  • 薬を飲ませる、飲み物を与えるなどの医療行為はしない
  • 子どもや乳児は、体格に合わせた方法やパッドの種類がある。講習で確認する
  • 手当をして肋骨が痛んだとしても、救命が優先される。法的な責任をおそれすぎない。ただ、判断に迷う場合は、通信指令員に聞く

コツ

  • 普段から、通勤・通学路や職場、よく行く施設のAEDの場所を見ておく
  • 119番はスピーカーにして、手が空くようにする
  • 周りの人には、名前や服装で指さして、具体的に頼む
  • 救命講習は、消防署や日本赤十字社などで定期的に開催されている。数年ごとに受け直すと忘れにくい
  • AEDには、子ども向けの設定やパッドがある機種もある。設置場所の案内を見ておく

よくある質問

Q間違えて、息のある人に胸骨圧迫をしてしまったらどうなりますか?
A

呼吸の判断に迷う場合は、心停止として手当を始めるのが基本です。善意で行った救命手当が、法的に問題とされることは極めてまれだと考えられています。不安なときは、救命講習で確認してください。細かい扱いは119番の通信指令員の指示に従ってください。

QAEDは、素人が使って大丈夫ですか?
A

AEDは、音声案内に従って使えるように作られており、必要がないときは電気ショックが出ない仕組みです。電源を入れたら、案内の指示を守ってください。

Q人工呼吸はしなくてもいいですか?
A

人工呼吸の扱いは、救命講習の内容や状況によって変わります。消防や日本赤十字社の講習で、最新の考え方を確認してください。通報時は、通信指令員の指示に従います。

Q救命講習はどこで受けられますか?
A

最寄りの消防署や、日本赤十字社の支部などで開催されています。開催日や申し込み方法は、消防庁や日本赤十字社、お住まいの自治体の案内で確認してください。

まとめ

「安全確認 → 反応を見る → 助けを呼び、119番とAEDを頼む → 呼吸を見る → 胸の真ん中を強く速く絶え間なく押す → AEDが来たら音声に従う → 救急隊に引き継ぐまで続ける」。具体的な数字は講習で確認し、現場では119番の指示に従いましょう。

参考リンク

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みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/cpr-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。

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