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入院患者さんの取説の作り方・使い方(病棟の看護師とご家族のために)

入院時に短い時間で「その人らしさ」を伝えるための取説です。伝えたいこと、ご家族へのヒアリング質問例、見せ方、書かない情報、退院後の扱いをまとめました。

対象者
家族が入院することになり、本人のことを病院スタッフに伝えたいご家族 ほか
所要時間
ヒアリングと入力で30分〜1時間ほど(更新は数分)
最終確認
2026年10月13日
取説編集部

これは何の取説?

入院する方について、呼ばれ方、眠りのくせ、不安なときの接し方、聞こえ方、好きなことなどを、ご家族があらかじめ取説の形にまとめておく方法です。取説.jpの「入院患者さんの取説」(?template=patient)で作成できます。病棟の看護師などが、短い時間で本人の人柄をつかむための補足資料であり、正式な診療の記録ではありません。

こんな人向け

  • 家族が入院することになり、本人のことを病院スタッフに伝えたいご家族
  • 入院してきた患者さんの人柄や好みを、早めに知りたい看護師など病院スタッフ
  • 本人が自分で伝えにくい状況(体調、不安、言葉の出にくさなど)が心配な方

まず知っておくこと

入院時は、確認や手続きで忙しく、細かな人柄までは伝えきれないことがよくあります。取説は、そうした場面で「この人はこんな人です」を伝える補助になります。
公開範囲は「URL限定公開」で、検索結果には出ません(「公開」は選べません)。作成にはご家族の無料アカウント登録が必要です。病院の方針や個人情報の取り扱いルールが優先されるため、持ち込めるか、どう見せるかは、事前に病棟へ確認してください。

必要なもの

手順

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  1. 病棟に、取説を見てもらえるか確認する

    作る前に、病棟や担当の看護師に、補足資料としてURLや印刷物を見てもらえるかを聞いておきます。病院によって、取り扱いのルールは違います。
    見てもらえない場合や、方法に決まりがある場合は、その指示に従ってください。病院の方針が優先されます。

  2. 入院時に伝えたいことを絞る

    短い時間で読んでもらうため、次のような項目に絞ると役立ちます。

    • 呼ばれ方:どう呼ばれると安心するか
    • 眠りのくせ:寝つきにくい時間帯、明るさや音の好み、夜中に起きやすいか
    • 不安や眠れないときの接し方:声のかけ方、そばにいるかどうか
    • 聞こえ方:聞こえにくい側、ゆっくり話すと伝わるか
    • 好きなこと:話題、音楽、趣味
  3. ご家族にヒアリングする

    本人や他の家族に、次のような質問をしてみます。

    • どう呼ばれるのが好きですか?
    • 眠れないとき、どうしていますか?(飲み物、音、明かりなど)
    • 不安なときは、どんな様子になりますか?
    • 声をかけるときは、どんな言い方だと落ち着きますか?
    • 聞こえにくいときは、どうすると伝わりますか?
    • 好きな話題や趣味は何ですか?
    • 苦手なこと、いやがることはありますか?

    本人が話せる状態なら、本人の言葉を優先して書きます。

  4. 書かない情報を確認する

    入力フォームには、次の情報は書かないでください。

    • 本名、住所、生年月日、電話番号
    • 保険証などの番号
    • 病名、薬の名前、既往歴
    • アレルギーや食事制限

    こうした情報は、入院時の書類や看護師・医師との面談で、正式な形で伝えます。取説には、人柄やかかわり方だけを書きます。

  5. 趣味や性格は音声入力でラクに書く

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    入院の準備で忙しいときは、話した内容を文章にしてくれる音声入力が役立つ場合もあります。AI音声入力アプリ「Typeless」は、言い淀みやくり返しを整えて文章にしてくれるとされています。パソコン(Mac・Windows・Linux)、iPhone、Androidで使えるとされ、100以上の言語に対応するという案内もあります。
    無料プランがあり、単語数に上限があります(上限は公式サイトで確認してください)。まずは、この取説の入力の部分だけ、無料の範囲で試してみてください。使いやすいと感じたら、続けて使っていただけるとうれしいです。日本語の認識の具合は、実際に無料の枠で試して確かめるのがおすすめです。
    https://www.typeless.com/?via=free-lisence-JP
    音声の取り扱いについては、公式のプライバシーポリシーを確認しておきましょう。また、声で入力するときも、本名・病名・薬の名前などは話さないでください。

  6. ご家族が取説を作成する

    ご家族が無料のアカウントを登録し、作成ページ(https://torisetsu.jp/create/?type=person&template=patient)から項目に沿って入力します。
    短く、場面と対応をセットで書くのがコツです。たとえば「夜中に目が覚めたときは、小さな声で名前を呼んで、時間を教えると落ち着く」のように書くと、スタッフが動きやすくなります。

  7. URLや印刷で、必要なスタッフにだけ見せる

    公開範囲は「URL限定公開」です。URLを知っている人だけが見られます。病棟で許可された方法で、担当の看護師など必要なスタッフに伝えます。
    画面を見せるか、A4一枚などに印刷して渡すかは、病棟に相談して決めてください。ベッド周りに貼る場合は、他の人の目に触れてもよい内容かを確認しましょう。SNSなど不特定の場所には載せないでください。

  8. 入院中、様子が変わったら更新する

    入院が長くなると、眠り方や気持ちの状態が変わることがあります。気づいたことがあれば、ご家族が取説を書き換えます。
    看護師から「こんな声かけが合っていました」と聞いたら、取説に足しておくと、担当が変わったときにも役立ちます。

  9. 退院後の扱いを決める

    退院したら、取説をそのまま残すか、削除するかをご家族が決めます。次の入院や施設利用で使い回したいときは、内容を見直したうえで残すことも考えられます。
    使う予定がなければ、削除を検討してください。印刷物は、病院に渡したものも含め、扱いを病棟に確認し、不要なものは処分してもらいます。

注意点

  • この取説は医療・介護の正式な記録ではない。診療や看護の判断に代わるものではなく、補足の資料
  • 医療情報(病名、薬、既往歴、アレルギー、食事制限など)は、取説に書かず、正式な書類や担当者を通じて伝える
  • 見せる相手は、必要なスタッフに限る。URLを不特定の場所に載せない
  • 本名、住所、生年月日、電話番号、保険証などの番号は書かない
  • 病院の方針や個人情報の取り扱いルールが優先される。事前に病棟へ確認する
  • 体調が急に変わったときは、取説ではなく、すぐにスタッフへ伝える

コツ

  • 入院前に下書きしておくと、当日あわてない
  • 項目は、呼ばれ方、眠り、不安のとき、聞こえ方、好きなこと、の5つから始める
  • 本人が話せるなら、本人にも内容を見てもらう
  • 読む人が忙しいことを想像して、1項目は2〜3行までにする
  • 病院から「この項目は書かないで」と言われたら、そのとおりにする

よくある質問

Q取説を、病院に見せる義務はありますか?
A

いいえ、見せるかどうかはご家族と本人が決めます。見てもらう場合も、病院の方針に沿って、病棟に確認してから進めてください。

Qインターネットで検索されて、見られてしまいますか?
A

公開範囲は「URL限定公開」で、検索には出ません。ただし、URLを知っている人は見られるため、伝える相手と方法には気をつけてください。

Q病名や薬の名前を書いたほうが伝わりますか?
A

書かないでください。病名、薬、既往歴、アレルギーや食事制限などは、入院時の書類や面談で正式に伝えます。取説には人柄とかかわり方だけを書きます。

Q退院したあと、取説はどうしたらよいですか?
A

使う予定がなければ、削除を検討してください。再び使うときは、内容を見直して残すこともできます。印刷物の扱いも病棟に確認しましょう。

まとめ

「病棟に確認 → 伝えたいことを絞る → ご家族にヒアリング → 書かない情報を守る → 入力する → 必要なスタッフにだけ見せる → 変化があれば更新 → 退院後は削除を検討」。取説は正式な記録を補うもので、病院のルールが優先されます。

参考リンク

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みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/inpatient-manual-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。

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