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口の健康の取説(口内フローラ・歯周病・オーラルフレイル・舌トレ)

歯みがきをしているのに歯ぐきが気になる、かたいものが食べにくくなった、むせることが増えた。そんな口の悩みを「口の菌」「毎日のケア」「口の衰え」「舌のトレーニング」の流れで、自分に合う所から見直せるようにまとめました。

対象者
歯みがきをしているのに、歯ぐきの出血や腫れが気になる人 ほか
難易度
初心者向け
所要時間
歯みがきとフロスは毎日、舌のトレーニングは1セット3分ほど
最終確認
2026年10月11日
取説編集部

これは何の取説?

口の中にすむ細菌のバランス(口内フローラ)と、年齢とともに起こる口の機能の衰え(オーラルフレイル)を、ひとつの取説にまとめました。前半は歯周病と毎日のケア、後半は舌を中心にした口の機能の見直しです。診断や治療は歯科医師などが行うため、すべて見直しの目安として使ってください。

こんな人向け

  • 歯みがきをしているのに、歯ぐきの出血や腫れが気になる人
  • 歯周病や全身の健康とのつながりを知りたい人
  • かたいものが食べにくい、むせる、口が渇くなど、口の衰えが気になる人
  • 50代以降で、早めに口の状態を見直しておきたい人

まず知っておくこと

口の状態は人によって違い、原因もひとつとは限りません。この記事のチェックや回数は診断ではなく、番組で紹介された目安です。診断や治療は歯科医師などの医療者が行います。
持病や服薬がある人、症状が続く人、強い痛みや腫れ、しびれ、急な変化がある人は、自己判断せずにかかりつけの歯科医師や医師に相談してください。

必要なもの

  • 歯ブラシ(毛先が歯のすきまに届くもの)
  • デンタルフロスや歯間ブラシ
  • 鏡と明るい場所
  • 鉛筆を持つ要領でブラシを持てる、静かで落ち着ける洗面所
  • かかりつけの歯科医院の連絡先
  • 舌のトレーニングをするときに使うこぶし(あごに当てる体操用)

手順

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  1. まず全体の考え方と、自分の悩みの探し方

    番組では、口の健康を「口の中の菌のバランス」と「口の機能(とくに舌)」の2つの面から紹介していました。

    • 歯ぐきの出血や腫れ、みがいても不安 → 手順2、3、4、5
    • 歯科でのチェックが気になる → 手順6
    • かたいものが食べにくい、むせる → 手順7、8
    • 毎日の運動として続けたい → 手順9

    気になる所から読んで大丈夫です。

  2. 口の菌が気になるとき(口内フローラの考え方)

    口の中には、とてもたくさんの種類と数の細菌がすんでいて、その集まりのようすを植物の群れになぞらえて「口内フローラ」と呼ぶと紹介されていました。外から来る菌やウイルスを防ぐ役目もあり、ほとんどの菌はふだんは悪さをしないとされています。
    ただし、虫歯や歯周病の原因になる菌もいます。近年は、口の菌と全身のさまざまな病気とのつながりを調べる研究が進んでいると説明されていました。ここでは、不安になりすぎず、口の中を整える意味を知っておく、という位置づけで読んでください。

  3. 歯ぐきの出血や腫れが気になるとき(プラークと歯周病の仕組み)

    歯みがきを怠ると、食後しばらくして菌が集まった白いかたまり(プラーク、歯垢)ができはじめます。これが長く残ると、虫歯や歯周病の原因になるそうです。水やうがい薬では簡単には落ちず、歯ブラシなどで物理的にこすり落とすことが必要と紹介されていました。
    さらに、歯と歯ぐきのすきま(歯周ポケット)にプラークがたまると、空気を嫌う菌が増えて歯ぐきが炎症を起こし、出血につながると説明されていました。初期はほとんど痛みを感じないため、気づかないまま進むことがあるといわれています。

  4. しっかりみがいているのに不安なとき(見た目だけでは分からない)

    番組の調べでは、ふだんよく歯をみがいている人でも、歯周ポケットが深い所や出血する所が多く見つかる人がいました。番組では、歯周ポケットが4mm以上あると歯周病とされると紹介されていて、専用の器具で測って調べます。
    歯周病は痛みが少なくゆっくり進むため、静かな病気ともいわれています。自分では分かりにくいので、「みがけているはず」と思っていても、歯科で調べてもらうと安心です。歯ぐきに腫れや出血が続くときは、早めに歯科医師に相談してください。

  5. 毎日の歯みがきを見直すとき(やさしく、すきまを狙う)

    番組が紹介したケアのひとつ目は、歯みがきを「強く」ではなく「やさしく」することです。

    • ブラシは握りしめず、鉛筆を持つようにつまむ
    • 力を入れてゴシゴシこすらず、歯のすきまや歯周ポケットを狙ってブラシを差し込む
    • 差し込んだら、小さく細かく震わせるように動かす

    プラークがたまりやすい所を狙うほうが、磨き残しが少なくなると説明されていました。歯ぐきに強い痛みが出るときは無理をせず、歯科医師に相談します。

  6. すきまの汚れが気になるとき(フロスは歯みがきの前に)

    歯のすきまのプラークを落とすには、フロスや歯間ブラシが大切だと紹介されていました。番組では、歯ブラシを使う前にフロスをするほうが、使わない場合や後から使う場合より、すきまのプラークが減りやすいという研究を取り上げていました。

    • フロスは斜めに差し込むと入りやすい
    • 前後の歯の側面を、こするように動かす
    • 歯のすきまが大きい人は、フロスに加えて部分的に歯間ブラシを使うと効果的

    なお、サイズ選びや使い方に迷うときは、歯科で相談すると安心です。

  7. 歯科でのチェックを考えるとき(プロのケアを定期的に)

    歯みがきに自信がある人でも、人にはくせがあり、磨き残しが生まれると歯科医師の話として紹介されていました。そこで、定期的に専門家の目でチェックしてもらうことが大切とされ、頻度は3か月に1回、少なくとも半年に1回が目安と説明されていました。
    痛みや腫れがなくても、「歯ぐきの健康が気になるのでチェックしてください」と伝えれば診てもらえる、という案内もありました。保険が使えるかどうかや費用は、医療機関によって違うため、受診前に直接問い合わせてください。番組では、セルフケアに歯石取りを1回加えた5人で、1か月後に歯周ポケットや出血が大きく減った例も紹介されていました。

  8. かたいものが食べにくい・むせるとき(オーラルフレイルのセルフチェック)

    オーラルフレイルは、口の機能に起こる「ささいな衰え」のことと紹介されていました。かみにくい、言葉がはっきりしない、むせるなどが重なり、口の機能が落ちるおそれが高まった状態です。年のせいと放置せず、早めに気づくことが大切という考え方です。
    番組では、専門の学会が公開している「OF-5」という5項目のチェックが紹介されました。
    ①自分の歯が20本未満 ②半年前より固いものが食べにくい ③お茶や汁物でむせる ④口が渇きやすい ⑤滑舌が悪くなった
    このうち2項目以上が当てはまるとオーラルフレイルとされる、と説明されていました。さし歯や金属をかぶせた歯は自分の歯として数え、インプラントは数えません。チェックは診断ではなく目安で、気になるときはかかりつけの歯科医師に相談します。また、口の機能低下は50代から増えるともいわれており、歯科医院などで詳しい検査を受けられる場合があるので、事前に問い合わせてください。

  9. 口の機能の鍵を握る「舌」を知っておくとき(舌の役割と衰えの連鎖)

    歯がそろっていても、かむことや飲み込むことの悩みが減らない理由として、番組では舌の役割が紹介されていました。舌は食べ物を奥歯の上へ運び、かみ砕いたものをひとつにまとめ、のどへ送り出します。舌が衰えると食べ物が歯の上にうまくのらず、かみにくくなる、と説明されていました。
    舌が上あごを押す力は「舌圧」と呼ばれ、専用の器具で測ります。番組では、大人の目安が30kPa以上、20kPa未満になるとむせや誤嚥のリスクが高まると紹介されていました。
    また、舌が衰えるとかたい肉などを避けて食事が偏りやすくなり、栄養が不足し、筋肉が減って体力が落ち、会話や外出が減って人とのつながりが薄れる、という「負の連鎖」の流れが示されていました。これも不安になる必要はなく、早めに気づいて整える手がかりとして使います。

  10. 舌を鍛えたいとき(カラオケと「舌トレ」を毎日の習慣に)

    番組では、楽しみながら舌や口のまわりの筋肉を動かせる方法としてカラオケが紹介され、研究で舌圧が上がった例も説明されていました。そのうえで、番組が提案した3つの体操(1セット約3分)の流れは次のとおりです。

    • アーウー体操:舌を前歯の裏あたりの上あごに強く押し当てたまま、口を大きく開けて「アー」、すぼめて「ウー」と交互に声を出す。10回
    • イー体操:こぶしをあごの下に当て、うなずくようにあごを軽く押しながら、口を開けて「イー」と声を出す。10回
    • 舌ストレッチ:舌を思い切り前に出し、ゆっくり上下に動かす。10回。余裕があれば左右も10回

    3つで1セット、朝・昼・晩の1日3回が目標と紹介されていました。番組の検証では、口の衰えがあった50〜70代の人が2週間続けて舌圧が上がった例が示されましたが、個人差があります。無理のない範囲で行い、痛みがあるときは行わないでください。

注意点

  • チェックや回数、数値は診断ではなく、番組で紹介された目安。診断や治療は歯科医師や医師が行う
  • 歯ぐきの強い痛みや腫れ、出血が続くとき、むせや飲み込みにくさが続くときは、早めに歯科医師や医師に相談する
  • 持病や服薬がある人、症状が続く人は、生活やケアを変える前にかかりつけの医師や歯科医師に相談する
  • 舌トレは痛みがあるときは行わない。あごや舌に痛みや違和感が出たら中止する
  • 歯みがきは力を入れすぎず、歯ぐきを傷つけないように行う
  • 検査や専門外来は、実施している医療機関が限られる。受診前に問い合わせて確かめる

コツ

  • 歯みがきはブラシを軽くつまみ、小さな振動で一か所ずつ動かす
  • フロスは歯みがきの前に。就寝前だけでも続ける
  • 歯科は3か月から半年に1回を目安に、気になるときはいつでも相談する
  • 口の渇きや滑舌、むせの変化をメモしておくと、受診のときに伝えやすい
  • 舌トレは朝・昼・晩の歯みがきの前後など、決まったタイミングに組み込むと続けやすい
  • 家族や仲間とカラオケや会話を楽しむ時間も、口と心の健康づくりにつながる

よくある質問

Q歯みがきをしっかりしていれば、歯周病は心配ないですか?
A

番組では、ふだんよくみがく人でも、気づかないうちに歯周病が進んでいる場合があると紹介されていました。みがく強さや当て方、フロスの使い方を見直し、定期的に歯科でチェックしてもらうと安心です。

Qフロスや歯間ブラシは、毎日必要ですか?
A

すきまの汚れは歯ブラシだけでは落ちにくく、フロスを先に使うほうが効果的という研究が番組で紹介されていました。回数やサイズは人によって合うものが違うため、歯科医師や歯科衛生士に相談してください。

QOF-5で2項目以上当てはまりました。病気ということですか?
A

病気と決まるわけではありません。口の衰えに早めに気づくための目安です。気になるときは、かかりつけの歯科医師に相談してください。診断は医師や歯科医師が行います。

Q舌トレは、どのくらい続ければよいですか?
A

番組では、1セット3分ほどを朝・昼・晩の1日3回が目標と紹介されていました。自分のできる範囲で続け、痛みがあるときは無理をしないでください。効果の感じ方には個人差があります。

まとめ

「口の菌と歯周病の仕組みを知る → 歯みがきはやさしく、フロスは先に → 3か月から半年に1回は歯科でチェック → OF-5で口の衰えを確かめる → 舌トレとカラオケで舌を動かす → 気になる症状や痛みは歯科医師や医師に相談」。口の健康は毎日の小さな積み重ねです。無理のない範囲で、できることから始めましょう。

参考リンク

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みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/oral-health-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。

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