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血圧が気になる人の高血圧対策の取説(減塩・カリウム・血圧日記・10分運動)
塩分を控えるのがつらい、運動の時間が取れない、血圧をどう測ればよいか分からない。そんな悩みごとに「減塩とカリウム」「朝の血圧と血圧日記」「短い運動」の入口から、今日からできる対策を探せるようにまとめました。
- 対象者
- 健診などで血圧が高めと言われた人、血圧が気になり始めた人 ほか
- 難易度
- 初心者向け
- 所要時間
- 血圧測定は朝の数分、運動は1回10分ほど(毎日の習慣として続ける)
- 最終確認
- 2026年10月15日
これは何の取説?
血圧が気になる人が、毎日の暮らしの中で無理なく続けられる対策を、「血圧の測り方と記録」「減塩とカリウム」「短い運動」という3つの柱でまとめた取説です。悩みや場面ごとに読み進められるように並べました。診断や治療は医師が行うため、すべて日々の見直しの目安として使ってください。
こんな人向け
- 健診などで血圧が高めと言われた人、血圧が気になり始めた人
- 減塩を頑張りたいけれど、なかなか続かない人
- 運動の時間がなかなか取れない人
- 家庭用の血圧計を持っていても、いつ測ればよいか迷っている人
まず知っておくこと
血圧は、運動や緊張、食事などで一日の中でも変わります。この記事の数字や運動は診断や治療ではなく、番組での紹介内容をもとにした目安です。
持病や服薬がある人、腎臓の働きが気になる人、ひざや腰に痛みがある人は、始める前にかかりつけの医師に相談してください。胸の痛み、強い頭痛、しびれ、ろれつが回らないなどの急な変化があるときは、すぐに受診や救急の相談をしてください。
必要なもの
- 家庭用の上腕式血圧計
- 血圧と一日のメモを書ける紙やスマートフォンのメモ機能(番組ホームページの「血圧日記」も利用可)
- 壁や机、キャスターのない安定したイス(運動の支え用)
- 野菜、いも類、乳製品、豆類、くだものなど、カリウムを含む食材
- かかりつけ医の連絡先
手順
まず全体の考え方と、自分の悩みの探し方
血圧対策は、「測って知る」「食事で塩分とカリウムを整える」「体を動かす」の3つが柱と紹介されていました。
- 血圧をどう測ればよいか迷う → 手順2、3、4
- 減塩がつらい → 手順5、6
- 運動の時間が取れない → 手順7、8、9
- 続けるコツが知りたい → 手順10
気になる所から読んで大丈夫です。
血圧の目安の数字を知りたいとき(上の血圧130未満を意識)
診察室での診断の基準は、上が140、下が90以上とされています。一方で、日本高血圧学会は、上の血圧を130未満に保つことを呼びかけていると番組で紹介されていました。
130は治療の対象になる数字ではありませんが、診断される前の段階から自分の血圧を知って対策を始めることが大切、という考え方です。数字に一喜一憂せず、まず自分の普段の値を把握するところから始めます。血圧をいつ・どう測ればよいか迷うとき(おすすめは朝)
血圧は、夜は低く、起床とともに上がり、日中は高めで、夕方から下がるのが一般的な流れと説明されていました。運動や緊張、食事の後にも一時的に上がります。
そのなかで、番組がすすめていたのは朝の測定です。病院では高くなくても家庭では高い「仮面高血圧」のなかに、朝に高くなるタイプがあり、朝に測ることで気づきやすいためです。
血圧日記では、家での測り方が次のように案内されていました。- 起きて1時間以内、トイレの後、朝ごはんの前に測る
- 薬を飲んでいる人は、飲む前に測る
- 測る前に、イスに座って1〜2分安静にする
- 測る腕は心臓と同じ高さにし、測定中は話さない
毎日同じ条件で測ると、比べやすくなります。細かな条件は、血圧計の説明書や医師の指示にも従ってください。
測るだけでは続かないとき(血圧日記で記録する)
番組では、毎日血圧を測って記録した地域の取り組みで、参加者の平均で血圧がわずかに下がった例が紹介されていました。自分の状態を数字で見ることで、行動が少しずつ変わる「セルフモニタリング効果」と考えられている、という説明です。
血圧日記は、番組ホームページからダウンロードして、A4で印刷し、半分に折ってホチキスでとめる冊子として紹介されていました。1日ごとに次のことを書きます。- 血圧(上と下)と、1週間の平均
- 食事や運動など「血圧を下げるポイント」を実行できた項目
- その日の出来事や体調、体重、脈拍などの自由なメモ
1週間分を書いたら、上の血圧を折れ線グラフにして、目標の130のラインと見比べる使い方も案内されていました。
見直しの目安は2つです。5日間の平均が上130、下80を超えたら生活習慣を見直す時期、1週間のうち上が130以上の日が4日以上あったら要注意とされていました。見直しても3か月下がらないときは、医療機関を受診するよう紹介されています。
記録が抜けた日があっても、気にせず再開すれば大丈夫です。減塩がつらいとき(塩を減らす工夫とカリウムのサポート)
血圧対策では減塩が基本で、番組ではWHO(世界保健機関)が1日5g未満を推奨していると紹介されていました。ただ、塩分を減らすのは大変なので、減塩を後押しする栄養素としてカリウムが注目されています。
カリウムは野菜やくだものなどに多く含まれ、体の余分なナトリウム(塩分)を外に出すのを助けるといわれています。番組では、野菜を食べるように指導して、塩分とカリウムのバランスが改善した例や、血圧が改善した例が紹介されていました。ただし、実際の血圧対策では、まず減塩が大切で、カリウムはその補助という位置づけです。血圧日記では、塩分の目標は1日6gまでと案内されていました。
腎臓の働きが弱っている人は、カリウムの摂り方に注意が必要です。食事を変える前に必ず医師に相談してください。野菜を食べるのが苦手・続かないとき(カリ活カードで食材を足す)
番組では、カリウムが多い野菜やくだもの、いも類、きのこ、豆類、乳製品、魚介など全45種の食材を、1枚300mg分のカードにした「カリ活カード」が紹介されていました。
カードは切り取って使う形式で、1枚に食材1つとその目安量が示されていました。使い方は、毎日の食事にカード4枚以上(1日プラス1,200mg分)の食材をプラスするだけです。カードにも「カリウム摂取は減塩の補助です」と明記されており、監修は京都府立大学大学院の奥田奈賀子教授とされています。野菜だけでなく、いも類や乳製品、豆類も使えるので、野菜が苦手でも取り入れやすくなります。肉を選ぶときは脂身の少ない部位に置き換える方法もあるそうです。
おやつなら、ヨーグルトやくだもの、牛乳や豆乳、焼き芋などの組み合わせをミキサーで混ぜるなど、手軽に足せる方法が紹介されていました。カードは番組ホームページからダウンロードでき、量はあくまで目安として、体調に合わせて加減してください。運動の前に確認すること(始める前の約束ごと)
運動の目安として、高血圧のガイドラインでは1日30分ほどが示されていますが、番組では「あくまで目安で、短い時間でも続けることが大切」と紹介されていました。
始める前に次の点を確認します。- 持病や体調に不安がある人は、かかりつけ医に相談し、指導がある人はそれに従う
- ひざや腰に痛みがある人も医師に相談する
- 飲酒後は控え、食後は30分以上あけて行う
- 強さは「楽〜ややきつい」くらい。きついと感じたら、できる動きから始める
- 慣れていないうちは1日1回から始め、少しずつ増やす
- 壁や机など動かないものを支えにする。イスを使うときは、キャスターのない安定したものにする
おうちで10分の運動をしたいとき(高血圧対策エクササイズ)
番組では、高血圧の専門医の監修で、10分ほどでできるエクササイズが紹介されていました。内容は、その場ジョギングで体をほぐし、ストレッチで脚を伸ばし、歩いて行き来するウォーキング、かかと上げ、小走りで行き来するジョギング、片足を後ろに上げる足そり、スクワットなどを組み合わせたものです。
新しいガイドラインでは、息が上がる運動に加えて、ゆっくり筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動(軽い筋トレ)が有効とされ、組み合わせるとより効果が期待できると説明されていました。血圧が急に上がりやすい、強くいきむような筋トレとは違い、息を止めずにゆっくり行うのがコツです。
番組で2週間試した8人のうち5人に血圧の改善が見られたと紹介されていますが、効果には個人差があります。詳しいやり方は、番組ホームページの冊子や動画で確認できます。時間がなくても短くできる運動(ジャンプとイスを使ったスクワット)
運動の時間が取れない人向けに、番組では短時間の運動も紹介されていました。
【軽いジャンプ】床から数センチ浮く程度に、両足でその場で跳ぶ運動です。1日合計100回が目安で、続けて跳べなければ分けて行って構いません。ひざや腰に負担がかかるため、不安がある人や高齢の人は無理をしないでください。
【イスを使ったスクワット】イスの前で足を肩幅に開き、おしりが座面に触れる手前で止めて5〜10秒がまんし、立ち上がって同じだけ休みます。これを3回で1セットとし、1日3セットが目安です。ひざがつま先より前に出ないよう、背すじを伸ばし、声を出して数えて呼吸を止めないようにします。
どちらも、痛みが出たらすぐに中止します。続けるためのコツ(記録・無理をしない・相談する)
対策はどれも、一度に完璧にやる必要はありません。測って記録する、野菜やいも、乳製品を少し足す、短い運動を1日1回する、など、できるものから1つ選びます。
血圧日記には、食事や運動の内容も一言メモしておくと、変化に気づきやすくなります。数値が気になる日が続くときや、家庭での血圧が高い日が続くときは、日記を持って医師に相談すると、状況が伝わりやすくなります。
注意点
- 数字や運動の回数・時間は診断ではなく、番組での紹介内容をもとにした目安。診断や治療は医師が行う
- 持病や服薬がある人、腎臓の働きが気になる人は、食事や運動を変える前に医師に相談する
- 症状が続くとき、胸の痛み・強い頭痛・しびれ・ろれつが回らないなど急な変化があるときは、すぐに受診や救急に相談する
- 運動中に痛みやめまいが出たら中止する。ふらつくときは、必ず支えを使う
- ジャンプなど関節に負担がかかる運動は、ひざや腰に不安がある人は行わない
- 薬を飲んでいる人は、自己判断で薬をやめたり、量を変えたりしない
- カリウムを含む食品は、腎臓の働きが弱い人は医師に確認してから摂る
コツ
- 血圧は毎日同じ時間帯に測ると、比べやすい
- 血圧と一緒に、食事・運動・睡眠のひとことメモを残す
- 減塩は「塩を減らす」だけでなく「野菜やいも、乳製品を足す」と考えると続けやすい
- 運動は声に出して数を数えると、自然に呼吸が続けられる
- 運動は1日1回から。慣れてから回数を増やす
- ターンのある運動は、右に回ったら次は左に回ると目が回りにくい
よくある質問
Q上の血圧が130を超えたら、すぐ病気ということですか?
いいえ。診断の基準は上が140、下が90以上とされ、130は目安として意識するための数字です。気になる場合は、日々の値を記録して、医師に相談してください。診断は医師が行います。
Q血圧を測る時間は朝だけでよいですか?
番組では、朝の血圧が気づきやすいタイミングとして紹介されていました。測る時間や回数は、血圧計の説明書や医師の指示に従ってください。
Qカリウムをたくさん摂れば、塩分は気にしなくてよいですか?
いいえ。番組では、血圧対策ではまず減塩が大切で、カリウムはその補助と紹介されていました。腎臓の働きが弱っている人は、カリウムの摂り方に注意が必要ですので、必ず医師に相談してください。
Q運動がきついときはどうすればよいですか?
「楽〜ややきつい」くらいの強さが目安です。きついときは、できる動きから始めて、少しずつ体を慣らします。痛みが出たら中止し、心配なときは医師に相談してください。
まとめ
「血圧を朝に測って日記に残す → 減塩を基本に、野菜・いも・乳製品を少し足す → 1日1回、10分ほどの運動を始める → 数値や体調が気になるときは医師に相談」。一度に完璧を目指さず、できることから続けましょう。
参考リンク
- NHK あしたが変わるトリセツショー「高血圧」(2024年10月10日放送)の取扱説明書PDFをもとに整理
- NHK あしたが変わるトリセツショー「高血圧」(2024年10月10日放送)の配布カード「カリ活カード」をもとに整理
- NHK あしたが変わるトリセツショー「新・血圧2025」(2025年10月9日放送)の取扱説明書PDFをもとに整理
- NHK あしたが変わるトリセツショー「新・血圧2025」(2025年10月9日放送)の高血圧対策エクササイズ取扱説明書PDFをもとに整理
- NHK あしたが変わるトリセツショー「新・血圧2025」(2025年10月9日放送)の配布冊子「血圧日記」をもとに整理
- 厚生労働省 e-ヘルスネット
- 厚生労働省
この取説はどうでしたか?
みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/hypertension-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。
この取説への質問
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更新履歴
- 番組の取扱説明書PDFの内容を追加して、取説を更新しました。
- 番組の取扱説明書PDFの内容を追加して、取説を更新しました。