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目の健康を守る緑内障の取説(視野・眼圧・セルフチェック・検診)

緑内障は、自分では気づきにくいといわれる目の病気です。見え方の仕組み、眼圧との関係、セルフチェック、眼科での検査と続ける治療まで、「早めに眼科で調べる」という行動につなげるためにまとめました。

対象者
40歳以上で、まだ眼科の検診を受けたことがない人 ほか
難易度
初心者向け
所要時間
読むのに15分ほど(セルフチェックは各5分、盲点の体験は1分ほど)
最終確認
2026年10月11日
取説編集部

これは何の取説?

緑内障は、見える範囲(視野)が少しずつ欠けていく目の病気です。初期は自覚しにくいといわれるため、この取説では、見え方の仕組み、眼圧との関係、セルフチェック、眼科での検査と治療の続け方を、早めに眼科で調べるための行動の流れとして整理しました。診断や治療は医師が行います。ここでの内容は、受診のきっかけをつくる目安として使ってください。

こんな人向け

  • 40歳以上で、まだ眼科の検診を受けたことがない人
  • 人にぶつかる、段差を踏み外すなど、見え方に小さな違和感がある人
  • 家族に緑内障の人がいる人、眼圧が高いと言われたことがある人
  • 視力は問題ないのに、見え方に不安がある人

まず知っておくこと

緑内障かどうかを判断できるのは医師だけです。この記事のチェックは診断ではなく、眼科に行くか迷ったときの目安です。
持病や服薬がある人、見え方の違和感が続く人、急に見えにくくなった人、強い目の痛みや頭痛、吐き気などがある人は、自己判断せず、早めに眼科などの医療機関に相談してください。当てはまっても病気と決まるわけではなく、当てはまらなくても検診は大切です。

必要なもの

  • 家族の病歴(緑内障の人がいるか)を思い出すためのメモ
  • 今の眼鏡やコンタクトレンズと、これまでの視力検査の結果
  • 盲点の体験用に、紙に印刷した図やスマートフォンの画面
  • 眼科の連絡先、または眼科専門医を探せる学会のホームページ
  • 健康診断や検診の案内(自治体や職場のもの)

手順

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  1. 緑内障はどんな病気かをつかむ

    緑内障は、見る能力が少しずつ衰え、進むと失明に至ることもある目の病気だと紹介されていました。白内障とは別の病気で、白内障は水晶体がにごる病気、緑内障は目の神経に関わる病気です。
    目の色が変わるなどの見た目の変化はなく、いったん衰えた見る能力は元に戻らないといわれています。そのため、早く見つけて進行をゆるやかにすることが大切です。
    不安になりすぎず、「知って、調べて、続ける」という流れで読み進めてください。

  2. 視力が良くても安心とは限らないことを知る

    緑内障で衰えるのは、視力というより視野(見える範囲)だと説明されていました。そのため、一般的な視力検査では問題が見つからないこともあるそうです。
    番組では、緑内障の人に共通する「不思議な体験」として、前から来た人にぶつかる、読書中に文章を読み飛ばす、バスのステップを踏み外す、といった例が挙がっていました。
    こうした小さな失敗が続くときは、単なる不注意と決めつけず、見え方の変化も疑ってみる、という考え方です。

  3. なぜ欠けても気づきにくいのかを理解する

    視野が欠けると、視界に黒い穴があくように見えると思われがちですが、実際はもっと自然な見え方だそうです。顔を動かしたり両目で見たりして補い合うことに加えて、脳が欠けた部分を周りの情報で埋めてしまうためです。
    番組では、緑内障の人に普段の見え方に近い画像を選んでもらう調査も紹介されていました。黒く欠けた画像よりも、加工のない画像や、一部がぼやけた画像を選んだ人が多かったそうです。
    だから「自分で見え方の異変に気づく」だけに頼らず、検査で確かめることが大切、とまとめられます。

  4. 脳の補いを体験してみる(盲点のミニ実験)

    誰の目にも、もともと見えない部分「盲点」があります。脳が補っているため、普段は気づきません。

    • 右目を手でふさぎます。
    • 左目で、図の赤いてんとう虫を見つめます。
    • 目を動かさず、画面や紙をゆっくり近づけたり遠ざけたりします。
    • クローバーが一瞬消える距離があれば、そこが盲点です。

    クローバーが消えた場所は、穴があくのではなく、周りの模様で埋められているように見えるはずです。これが脳の補いの体験です。目が疲れたら中止し、うまくいかなくても気にしなくて大丈夫です。

  5. 眼圧と緑内障の関係を知る

    目の中には房水という水が流れていて、目の内側から外へ圧力をかけています。この圧力が眼圧です。
    番組では、房水が増えすぎて眼圧が高くなると、目の奥の神経が通る穴にある組織に負担がかかり、神経が傷んで視野の欠けにつながる、という仕組みが紹介されていました。
    眼圧が高い状態が続くことが関わるため、「眼圧が高いと言われたことがあるか」は、思い出しておきたいポイントです。ただし、眼圧が基準を超えなくても緑内障になる場合があるとも説明されていました。

  6. 「なりやすい人」セルフチェックをする

    番組が専門家と作ったセルフチェックのひとつ目は、なりやすさの確認です。

    • 眼圧が高いと言われたことがある
    • 家族に緑内障の人がいる(とくに、強い近視の人、または70歳以上の遠視の女性)

    眼圧が高いと言われたことがある人は、眼科の受診を検討するよう紹介されていました。家族に緑内障の人がいて、強い近視などがある場合も注意が必要とのことです。
    当てはまっても病気と決まるわけではありません。気になる点は、眼科でそのまま相談します。

  7. 「よくある症状」セルフチェックをする

    ふたつ目は、すでに出始めているかもしれない症状の確認です。番組では、次のような例が挙がっていました。

    • 左右の目で見える範囲や明るさが違う
    • 視線をぱっと動かした瞬間に見えにくい
    • パソコンでマウスポインターを見失う
    • テーブルの上の小鉢に気づかず残す
    • 急須から湯飲みにお茶をうまく入れられない
    • 車庫入れが下手になった
    • 眼鏡が合わず、いくつも持っている
    • 人混みで人にぶつかる、階段や乗り物のステップを踏み外す
    • 足元の物にぶつかる、文章を読み飛ばして話がつながらない

    1つでも当てはまれば、眼科の受診を検討してください、とされていました。

  8. 眼科の検査を知り、40歳を過ぎたら検診を受ける

    眼科で行う主な検査として、眼圧検査、視野の欠けを調べる視野検査、網膜や神経の層を断面で見る検査、目の奥を撮影する眼底検査が紹介されていました。眼底検査は、ほとんどの眼科で受けられ、神経の傷みを比較的早く見られるそうです。
    緑内障は年齢とともにリスクが上がるため、セルフチェックに当てはまらなくても、40歳以上の人は眼科検診を検討するよう勧められていました。検診は1年に1回など、定期的に受けることが大切です。
    詳しく診てほしいときは、眼科専門医がおすすめで、日本眼科学会のホームページから探せると紹介されていました。

  9. 治療は続けることが大切

    番組では、緑内障の治療は眼圧を下げることだと紹介され、主な方法は目薬で、目薬で進行が止まらない場合は手術という方法もあるとされていました。目薬は基本的に長く続けるもので、症状が進んでいないかを確かめる定期検査も大切です。
    きちんと続ければ、進行をゆるやかにできるといわれています。使う薬の種類や回数、手術が必要かどうかは人によって違うため、必ず医師の指示に従ってください。
    自分の判断でやめたり、回数を変えたりしないことが何より大切です。

注意点

  • セルフチェックや盲点の体験は診断ではなく、受診の目安。診断や治療は医師が行う
  • 見え方の違和感が続く、急に見えにくくなった、強い目の痛みや頭痛、吐き気があるときは、早めに眼科に相談する
  • 持病や服薬がある人は、検診や治療の前に医師に伝える
  • 目薬や治療の内容は、自分で判断してやめたり変えたりしない。医師の指示に従う
  • 盲点の体験で目が疲れたり違和感があったりしたら中止する
  • 当てはまる項目がなくても、40歳以上は定期的に眼科検診を受ける

コツ

  • 眼科に行く前に、家族の病歴と、いつから気になっているかをメモしておくと伝えやすい
  • 検診の日を、誕生日や健康診断の時期など、毎年決まった時期に合わせると続けやすい
  • 片目ずつ、見え方に差がないか時々確認してみる(無理のない範囲で)
  • 目薬を使う場合は、使う時間を歯みがきなどの習慣とセットにして忘れにくくする
  • 眼科でもらった検査結果は保管して、次回の診察で見せられるようにする
  • 家族や友人にも、検診のことを話してみる

よくある質問

Q視力が良ければ、緑内障の心配はありませんか?
A

番組では、緑内障で衰えるのは視力よりも視野で、視力が良くても見える範囲が欠けていることがあると紹介されていました。視力に問題がなくても、不安があるときや40歳以上のときは、眼科で相談してみてください。診断は医師が行います。

Qセルフチェックに当てはまりました。緑内障ということですか?
A

当てはまっても、病気と決まるわけではありません。受診を考えるきっかけとして使う目安です。1つでも気になる項目があれば、眼科で相談してください。

Q自覚症状がなくても、検診は受けたほうがいいですか?
A

初期は自覚しにくいといわれているため、番組では、セルフチェックに当てはまらなくても、40歳以上の人は眼科検診を検討するよう勧められていました。1年に1回など、定期的に受けることが大切です。

Q目薬はいつまで続けるのですか?
A

番組では、緑内障の治療は基本的に長く続けるものと紹介されていました。ただし、薬の内容や続け方は人によって違います。自己判断でやめたり変えたりせず、主治医に相談してください。

まとめ

「緑内障は見える範囲が欠けていく病気だと知る → 視力が良くても気づきにくい仕組みを理解する → セルフチェックで気になる点を探す → 眼科で眼圧や眼底などの検査を受ける → 治療が必要なら医師の指示で続ける」。40歳を過ぎたら、1年に1回など定期的な眼科検診を習慣にしましょう。

参考リンク

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みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/glaucoma-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。

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