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ギャンブル依存症の人との関わり方・本人のための取説
ギャンブルがやめられないのは意志の弱さだけの問題ではありません。サイン、本人の相談の第一歩、借金の相談先、家族が肩代わりしない関わり方をまとめました。
- 対象者
- ギャンブルをコントロールできないと感じている本人 ほか
- 難易度
- 普通
- 所要時間
- 相談の第一歩は電話1本から
- 最終確認
- 2026年10月15日
これは何の取説?
ギャンブルのことで悩む本人と、その家族に向けた取説です。ギャンブルをやめたくてもやめられない状態は、性格や意志の弱さだけで片づけられず、相談や治療、支援で回復を目指せるものとされています。相談の入口と、お金の問題の窓口を中心にまとめました。
こんな人向け
- ギャンブルをコントロールできないと感じている本人
- 家族やパートナー、友人
- 借金やお金の問題で困っている人
- どこに相談すればよいか知りたい人
まず知っておくこと
ギャンブルがやめられない背景には、ストレス、孤独、環境、気持ちの落ち込みなど、複数の要因が関係すると言われます。「だらしない」「反省が足りない」と責めても、解決にはつながりにくいとされています。
この記事は一般的な情報です。診断や治療は医師などの専門家が、借金や契約の判断は弁護士・司法書士などの専門家が、個別に行います。
必要なもの
- ギャンブルに使った日、時間、金額を書いたメモ(1〜2週間分)
- 借入先、金額、返済状況が分かる書類やメモ
- お住まいの地域の精神保健福祉センター・保健所の連絡先
- 家族の場合は、自分が話せる相談先
手順
「行動の問題」として整理する
ギャンブルがやめられない状態は、意志が弱いから、人格が悪いから、と決めつけるものではありません。
本人も家族も、自分や相手を責めすぎないことが、相談しやすくなる第一歩です。一般的なサインを知る
次のようなことが続くときは、相談を考えるきっかけになります。
- 使う金額や時間を決めても守れない
- 負けた分を取り返そうと、さらに賭ける
- 借金をする、家族や知人に嘘をついてお金を用意する
- ギャンブルのことで、仕事、家事、人間関係に影響が出る
- ギャンブルのことを考えて落ち着かない
あてはまっても、診断は医療機関でのみ行われます。
本人の第一歩は、「相談する」こと
やめると決意する前に、まず相談して構いません。話すだけでも一歩です。
相談先: 精神保健福祉センター、保健所、精神科、依存症に対応する医療機関。
電話では、「ギャンブルのことで悩んでいる」と伝えるだけで大丈夫です。窓口の連絡先は、お住まいの自治体や厚生労働省のサイトで確認してください。借金は、早めに公的な窓口へ
借金の問題は、一人で抱えるほど大きくなりがちです。法テラス、弁護士会、消費生活センターなど、公的な窓口で相談できます。
利用条件、費用、相談方法は変わることがあるため、各公式サイトで最新の情報を確認してください。
新しい借入で古い借入を返すことは、避けるようにしましょう。ギャンブルに近づく機会を減らす
本人が実行しやすい工夫の例です。
- お金やカードを持ち歩く量を減らす
- オンラインのアプリやサイトを削除する、アクセスしにくくする
- ギャンブルの場所や、一緒に行く相手との距離を置く
- 時間が空く場面(給料日、休日、帰り道)の過ごし方を先に決めておく
工夫だけで難しいときは、無理をせず専門家に相談しましょう。
受診と自助グループにつながる
精神科などの医療機関や、精神保健福祉センターでは、状態の確認や治療・支援の相談ができます。
ギャンブラーズ・アノニマス(GA)など、同じ経験を持つ人が体験を語り合う自助グループもあります。近くの会は、精神保健福祉センターなどで確認できます。家族は、肩代わりせず、責めすぎない
借金を家族が返す(肩代わり)と、その場は収まっても、問題が続いたり、繰り返されたりすることがあります。対応は、まず相談窓口で一緒に考えましょう。
責める代わりの声かけの例: 「お金のことで心配している。一緒に相談に行ってみない?」
話すのは、本人が落ち着いている時間にします。家族自身の生活とお金を守る
家族が本人の借金やトラブルに振り回され、自分の生活や気持ちを後回しにし続けることがあります。
できること: 話を聞く、相談先を伝える、受診や相談を勧める。
できないこと: 本人の代わりにやめること、本人の責任を全て引き受けること。
家族の貯金や名義、連帯保証などの扱いは、慎重に考える必要があります。迷ったら専門家に相談しましょう。家族自身も相談する
家族だけでも、精神保健福祉センターや保健所、家族のための自助グループ(ギャマノンなど)に相談できます。
本人が相談を拒んでいても、家族が対応を学ぶことで、状況が動くことがあります。
注意点
- 自傷や、自殺をほのめかす言動があるときは、一人にせず、すぐに119または警察110、医療機関へ。借金で追い詰められているときほど、早めに相談する
- 暴力、脅し、取り立てなどで身の危険を感じたときは、すぐ110
- 「必ず儲かる」「借金を一括で解決」とうたう勧誘や、返済を引き受けるとする個人・業者には注意する。契約の前に、公的な窓口に確認する
- 他人の名義でお金を借りる、他人のお金を使い込む行為は、法的な問題になる場合がある。早めに弁護士会や法テラスに相談する
- 本人が落ち着いていないときに、無理に話し合おうとしない
- この記事は一般情報であり、医療・法律・お金の個別の判断や助言を行うものではない
コツ
- 賭けた日、金額、きっかけをメモすると、相談時に役立つ
- 借入先と金額は、隠さず一覧にすると、相談がスムーズになる
- 自助グループは、見学だけでもよい。合う会を探してよい
- 再びやってしまっても、相談をやめず、正直に伝える
- 本人の「できていること」を言葉にして認める
よくある質問
Q本人が「自分は依存症ではない、やめようと思えばやめられる」と言います。
自覚しにくいことは、よくあると言われます。説得に疲れたときは、家族だけで精神保健福祉センターや保健所に相談できます。対応のコツを聞けます。
Q借金を家族が返してあげたほうがよいですか?
返済を引き受けるかどうかは、家計や状況によって変わります。肩代わりが繰り返されると、問題が長引くこともあるため、先に法テラスや弁護士会、消費生活センターなどに相談してください。
Q借金があっても相談できますか?
相談できます。借入先と金額が分かる資料があると話が進みやすいです。費用や利用条件は、各窓口の公式サイトで確認してください。
Q「次は勝てる」と言う本人を、どう受け止めればよいですか?
否定も、同調もせず、「心配している」という気持ちを伝えます。お金の話は感情的になりやすいので、落ち着いた時間に、相談先の話を中心にすると進めやすくなります。
まとめ
「行動の問題として整理する → サインに気づく → まず相談する → 借金は公的窓口へ → 受診と自助グループ → 家族は肩代わりせず責めすぎず → 家族も相談」。危険があるときは、迷わず119・110を。
参考リンク
この取説はどうでしたか?
みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/gambling-dependence-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。
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