
みんなの取説 torisetsu.jp暮らしの取説
買い物依存症の人との関わり方・本人のための取説
買い物がやめられないと感じる本人と、周りの人に向けて、一般的なサイン、背景、本人の工夫、接し方、借金が絡むときの相談先をまとめました。
- 対象者
- 買い物をやめたいのにやめられず、悩んでいる本人 ほか
- 難易度
- 普通
- 所要時間
- 記録の習慣づけは1か月ほどが目安
- 最終確認
- 2026年10月13日
これは何の取説?
買い物がやめられない、買ったあとに後悔する、という悩みに向き合うための取説です。本人ができる工夫と、周りの人の関わり方、相談先を順にまとめました。診断ではありません。
こんな人向け
- 買い物をやめたいのにやめられず、悩んでいる本人
- 家族やパートナーなど、身近な人
- 借金やカードの支払いが心配な人
- 相談先を探している人
まず知っておくこと
買い物がやめられない背景は、人によって違います。ストレスの発散、寂しさ、達成感、不安をまぎらわせたい気持ちなど、さまざまです。意志が弱いからとは限りません。
「買い物依存症」が病気にあたるかどうかや、どんな状態を指すかは、専門家が個別に判断します。この記事は一般的な情報で、診断や治療を行うものではありません。
必要なもの
- 1か月分ほどの買い物の記録を書くノートやアプリ
- クレジットカードの明細、ローンの一覧
- 相談先の連絡先(自治体、精神保健福祉センターなど)
- 信頼できる人(いれば)
手順
一般的なサインを知る
次のような状態が続くときは、一度立ち止まって考えるきっかけになります。
- 必要のないものを買ってしまい、後悔する
- 買い物のことが頭から離れない
- 家族に隠れて買ったり、うそをついたりする
- 支払いのために借金やカード枠に頼る
- 買うと一時的に気持ちが楽になる
あてはまるからといって診断されるわけではありません。気になる場合は専門家に相談を。
自分を責めすぎない
買い物がやめられないことで、自分を強く責める人は少なくありません。責めるほど気持ちが苦しくなり、買い物に頼りたくなることもあります。
「どんなときに買いたくなるのか」を、責めずに観察するところから始めます。買い物の記録をつける
いつ、何を、いくら買ったか、買う前の気持ち(イライラ、寂しい、退屈など)を書きます。
続けると、買いたくなるきっかけや、時間帯、場所の傾向が見えてきます。きっかけが分かれば、対策を立てやすくなります。お金とカードの管理を工夫する
使えるお金の範囲を、先に決めます。
- クレジットカードを持ち歩かない、枠を下げる
- ネットショップにカード情報を保存しない
- ネットショップやアプリをログアウトし、通知を切る
- 家計の管理を、信頼できる人と一緒に見る
自分に合うものから一つずつ試します。
「待つ時間」をつくる
欲しいと思ってもすぐに買わず、カートに入れて、24時間〜1週間待ちます。
待っている間に、本当に必要か、似たものを持っていないか、いくら使えるかを考えます。買う気持ちが落ち着くことがよくあります。買い物以外の気分転換を用意する
買いたい気持ちの背景にあるストレスや寂しさに、別の形で応える方法を探します。散歩、入浴、人に電話する、好きな音楽を聴く、運動するなど。
買い物の代わりになることを、あらかじめ3つほど書いておくと使いやすいです。周りの人は、責めずに聞く
家族や友人は、「なんで買うの」と責めず、「最近つらいことある?」と気持ちを聞きます。
声かけの例: 「責めるつもりはないよ。一緒に家計を見てみない?」
お金の肩代わりは、問題が見えなくなったり、関係が悪くなったりすることがあるため、慎重にします。できること(話を聞く、一緒に相談に行く)と、できないこと(本人の代わりにやめること)の境界線を決めます。借金が絡むときは、早めに相談する
返済が苦しい、借金が増えている、隠している、というときは、一人で抱えず、早めに相談します。
- 法テラス(法的トラブルの相談の案内)
- 消費者ホットライン188(消費生活センター)
- お住まいの自治体の相談窓口
借金の整理には、法的な方法があります。まず相談して、選択肢を知ることが大切です。
専門の相談先につながる
買い物のことで生活に支障が出ている場合は、精神保健福祉センター、保健所、精神科・心療内科、依存症に対応する医療機関に相談できます。
同じ悩みを持つ人が集まる自助グループもあります。地域の精神保健福祉センターに聞くと、情報が得られます。
注意点
- 強い落ち込み、「消えてしまいたい」という気持ち、自分を傷つけたい気持ちがあるときは、ためらわず119、または精神科・心療内科、こころの相談窓口へ。すぐ身の危険があるときは110・119
- 暴力や脅しがあるとき(取り立てを含む)は、110へ
- 借金の問題は、時間がたつほど解決の選択肢が減ることがある。早めに法テラス、消費生活センター(188)、自治体窓口へ
- 消費者金融やカードでの借入で返済するなど、返済のための借金を重ねない
- 家族は、本人のお金を肩代わりし続けず、自分だけで抱え込まない
- この記事は一般情報であり、診断や個別の判断を行うものではない
コツ
- 買い物リストを先に作り、リスト以外は買わない
- セール、ポイント、通知のメールは、受け取らない設定にする
- 空腹、疲れ、イライラのときは、買い物をしない
- 買わなかった日に、自分を認めるメモを書く
- 続かない日があっても、やり直せば大丈夫と考える
よくある質問
Q買い物が好きなだけなのか、問題なのか、分かりません。
「後悔が続く」「隠してしまう」「支払いが苦しい」「生活に影響が出ている」などがあるかが一つの目安です。判断は専門家が行うので、気になるときは精神保健福祉センターなどに相談してください。
Q家族の借金を代わりに払ってもよいですか?
一概には言えません。肩代わりを繰り返すと、本人が問題に向き合う機会が減ることがあります。払う前に、法テラスや消費生活センター(188)に相談することをおすすめします。
Q病院に行くべきか迷っています。
生活や気持ちに強い影響があるなら、相談してよい状態です。まず精神保健福祉センターや保健所で話を聞いてもらい、必要に応じて医療機関を紹介してもらえます。
Q自助グループには、どんな効果がありますか?
同じ悩みを持つ人と体験を話し合い、孤立を減らす場とされています。効果の感じ方は人によって違います。合わないと感じたら、別の方法を探しても構いません。
まとめ
「サインを知る → 責めずに記録する → カードとネットの工夫 → 待つ時間 → 気分転換 → 責めずに聞く → 借金は早めに相談 → 専門につながる」。一人で抱えず、早めに相談しましょう。
参考リンク
この取説はどうでしたか?
みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/shopping-addiction-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。
この取説への質問
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