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腎臓を守る習慣の取説(水分補給と腎機能チェック)
健康診断のeGFRや尿タンパクの見方、夏に気をつけたい脱水と水分補給のコツを、慢性腎臓病の予防という視点で順番にまとめました。
- 対象者
- 健康診断の結果をあまり見返していない人 ほか
- 難易度
- 初心者向け
- 所要時間
- 健診結果の確認は15分ほど、水分補給は毎日の習慣として
- 最終確認
- 2026年10月11日
これは何の取説?
腎臓は、血液から老廃物などをこし取って尿を作る大切な臓器です。番組では、腎臓のはたらきがわずかに落ちるだけでも、心臓や脳の病気、認知症のリスクと関わるとわかってきたと紹介されていました。ここでは、最も患者数が多い慢性腎臓病(CKD)を中心に、夏の脱水への備え、水分補給の考え方、健康診断の数値から腎機能を知る流れを整理します。診断や治療は医師が行うため、あくまで見直しの目安として使ってください。
こんな人向け
- 健康診断の結果をあまり見返していない人
- 糖尿病、高血圧、肥満、喫煙など、腎臓に負担がかかりやすい要素が気になる人
- 夏にのどの渇きを感じにくい高齢の家族がいる人
まず知っておくこと
腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、悪くなっても自覚できる症状がほとんど出ないといわれています。そのため、数値で確かめることが大切です。
なお、この記事は診断や治療を行うものではありません。持病や服薬がある人、症状が続く人、強い痛みやむくみ、急な変化がある人は、自己判断せずに医師に相談してください。水分の量は病気の状態によって調整が必要なこともあるため、医師の指示がある人はそちらを優先します。
必要なもの
- 直近の健康診断の結果票(血液検査と尿検査の欄)
- 飲み物(水やお茶など、糖分を含まないもの)
- 結果をメモする紙やスマートフォンのメモ機能
- かかりつけ医の連絡先
手順
腎臓のはたらきと、悪化の主な原因を知る
腎臓は血液をろ過して尿を作っています。番組では、腎機能を悪くする主な原因として、糖尿病、高血圧、肥満、喫煙が挙げられ、これに加えて脱水も新たにわかってきた要因として紹介されていました。
自分に当てはまるものがないか、まず振り返ってみましょう。脱水は腎臓の「酸欠」につながると理解する
腎臓は尿を作るときに多くの酸素を使うため、もともと酸欠になりやすい臓器だと説明されていました。脱水になると腎臓へ流れる血液が減り、運ばれる酸素も減ります。
脱水がひどい状態が続くと、ろ過をする組織がいたんで、はたらきが落ちる可能性があるという考え方です。夏は特に脱水に気をつける
番組では、夏は血圧が下がって腎臓への血流が減りやすく、慢性腎臓病の人では夏に腎機能が急に下がる例も報告されていると紹介されていました。
のどの渇きを感じにくい高齢の人や、高血圧の治療を受けている人は、渇く前から意識して飲む習慣をつけましょう。のどが渇いたら、すぐに水分をとる
のどの渇きを感じたときには、すでに脱水ぎみの可能性があるとされています。渇きは腎臓からのサインと考えて、放っておかずに飲みます。
飲み物は、お茶など糖分を含まないものでよいと紹介されていました。アルコールは水分補給にはなりません。水分をとってよいか、先に確認が必要な人かを見分ける
番組では、軽度から中程度の慢性腎臓病の人の水分量の目安は、診療ガイドラインでは1日1〜1.5リットルとされていると紹介されていました。ただし、これは一般的な目安です。
腎臓病がかなり進んでいる人、ネフローゼ症候群の人、心臓病や肝硬変などで医師から水分の制限を受けている人は、必ずかかりつけ医に確認してから決めます。健康診断の血液検査で「eGFR」を探す
eGFRは、血液をろ過する糸球体のはたらきが、どれくらい残っているかを示す目安の数値です。結果票にeGFRの項目がない場合でも、クレアチニン値と年齢があれば算出できるとされています。
早見表は日本腎臓学会が公開しているので、気になる人は検索して確認するか、医療機関で聞いてみましょう。尿検査の「尿タンパク」もあわせて見る
尿タンパクは、eGFRとともに腎臓の状態を知る大切な項目です。結果は「−」「±」「+」などで表されます。
数値は1年だけで判断せず、毎年の結果を並べて、変化をメモしておくと流れがつかめます。受診の目安に当てはまれば、まずかかりつけ医に相談する
番組では、eGFRが44以下(60歳未満は59以下)の人、尿タンパクが「+」の人、または2年続けて「±」の人は、まずかかりつけ医に相談するよう紹介されていました。
診察で腎臓病と診断されたら、かかりつけ医と腎臓の専門医が連携して治療を進めます。そのうえで、糖尿病や高血圧の治療、運動や食事など生活習慣の見直しが大切とされています。
注意点
- この記事は診断や治療の代わりにはなりません。診断は医師が行います
- 水分の量は、腎臓病の進み具合や心臓、肝臓の病気によって制限が必要な場合があります。必ず医師の指示を優先してください
- eGFRは年齢とともに少しずつ下がるものです。1回の数値だけで一喜一憂せず、毎年の変化を見ましょう
- 持病や服薬がある人、症状が続く人、むくみや強い倦怠感、急な変化がある人は医師に相談してください
- 薬は自己判断でやめたり増やしたりしないでください
コツ
- 健康診断の結果は、毎年同じ場所にとじてためておく
- 外出時や夏の屋外作業のときは、飲み物を持ち歩く
- 高齢の家族には、「渇いていなくても時間を決めて飲む」声かけをする
- 数値が気になったときは、結果票を持ってかかりつけ医に見せる
よくある質問
Q水をたくさん飲めば、腎臓は守れますか?
番組では、健康な人が水分をとることで、どの程度腎機能の低下を防げるかはまだわかっていないものの、長い目で見て水分をとる習慣を持つことは大切だと紹介されていました。飲みすぎはよくない場合もあるため、無理のない範囲で、医師の指示がある人はそれに従ってください。
Q健康診断にeGFRが載っていません。どうすればよいですか?
クレアチニン値と年齢がわかれば、eGFRを調べられるとされています。医療機関で確認してもらうか、日本腎臓学会が公開している早見表を参考にしてみてください。数値の受け止め方は、かかりつけ医に相談するのが安心です。
Q腎臓の数値が悪いと、人工透析になりますか?
数値が基準から外れていても、すぐに人工透析が必要になるわけではありません。番組では、早めに気づいて糖尿病や高血圧の治療、生活習慣の見直しを行うことが大切と紹介されていました。心配なときは、かかりつけ医に相談してください。
まとめ
「夏はとくに脱水に気をつけて、のどが渇く前から水分をとる → 健康診断のeGFRと尿タンパクを毎年確認する → 目安に当てはまったらかかりつけ医に相談 → 糖尿病や高血圧の治療と生活習慣の見直しを続ける」。無理なく、できることから始めましょう。
参考リンク
この取説はどうでしたか?
みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/kidney-health/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。
この取説への質問
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