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MCI(軽度認知障害)に気づいたときの取説

認知症の手前の段階といわれるMCIの特徴と、気づいたときの受診の流れ、毎日の暮らしで取り組めること、相談先をまとめました。

対象者
最近、もの忘れが増えたと感じている人 ほか
難易度
初心者向け
所要時間
受診まで1〜2週間(暮らしの工夫は毎日)
最終確認
2026年10月11日
取説編集部

これは何の取説?

MCI(軽度認知障害)は、健康な状態と認知症の中間にあたる状態です。もの忘れなどはあっても、ひとりで暮らす力は保てています。この取説は、MCIとは何か、気づいたときにどう動くか、相談先はどこかを整理したものです。診断や治療は医師が行うため、ここに書いてあることは動き方の目安です。

こんな人向け

  • 最近、もの忘れが増えたと感じている人
  • 家族のもの忘れが気になっている人
  • 認知症になる前に、できることを知っておきたい人

まず知っておくこと

MCIの段階で原因に合った対策を始めると、認知機能の低下をゆるやかにしたり、現状を保ったり、回復したりすることが期待できるといわれています。
ただし、もの忘れがあるからといってMCIや認知症とは限りません。気になるときは自己判断せず、医療機関で調べてもらうことが出発点です。

必要なもの

  • もの忘れで困ったことのメモ(いつ・どんなことか)
  • 家族など、近くにいる人からの気づき
  • 保険証・お薬手帳(飲んでいる薬の名前がわかるもの)
  • かかりつけ医の連絡先

手順

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  1. もの忘れの様子を書き出す

    「以前より増えた」「周りの人から指摘された」の2つが重なるときは、受診を考える目安になります。
    予定やメールの返信を忘れる、家電の操作が分かりにくくなる、言葉が出てこない、物の位置や距離感がつかみにくい、何をするのも億劫になる、といった変化もメモに残します。

  2. 「ヒントがあっても思い出せない」かを確かめる

    年齢による自然なもの忘れは、ヒントをもらうと思い出せることが多いとされます。MCIでは、さっきの出来事でもヒントがあっても思い出せないことがあります。ただし、これだけで判断せず、専門の医師に見てもらいましょう。

  3. まず、かかりつけ医か相談窓口に連絡する

    かかりつけ医がいれば、まずそこで相談します。どこを受診すればよいか分からないときは、お住まいの地域の地域包括支援センターに聞くと、認知症に詳しい医療機関を教えてもらえます。
    「もの忘れ外来」などの専門外来がある病院もあります。

  4. 受診して、原因を調べてもらう

    もの忘れの原因はさまざまです。アルツハイマー病のほか、甲状腺の病気、脳梗塞、栄養の不足、薬の副作用などが関わることもあります。原因によっては、治療で良くなるものもあります。
    メモと、お薬手帳を持って受診します。

  5. 医師の説明を聞き、治療と暮らしの方針を決める

    原因や状態に合わせて、治療や生活の改善を組み合わせます。アルツハイマー病が原因のMCIや軽度の認知症では、病気の進みを遅らせる点滴の薬が使える場合があります。使えるかどうかは、条件に当てはまるかを医師が判断します。
    薬を自分の判断で減らしたりやめたりせず、必ず医師に相談します。

  6. 運動・頭を使う・食事・持病の管理に取り組む

    番組が紹介した研究では、運動、頭を使うトレーニング、食事の改善、生活習慣病の管理の4つに同時に取り組んだ人で、認知機能の改善がみられました。
    ものを思い出そうとすること自体が頭の運動になります。食事は食材の種類を増やすのがコツで、たとえば味噌汁の具を増やす方法が紹介されていました。高血圧や糖尿病の管理も大切です。

  7. 人と交流する機会をつくる

    人との交流が減ると、気持ちが落ち込みやすくなり、認知機能にも影響すると考えられています。
    家族や友人に1日1回、短く電話をするだけでも交流になります。話す内容は「元気かどうか」と「最近あったいいこと」で十分です。趣味や地域の集まり、認知症カフェなど、続けやすい場を探します。

  8. 定期的に様子を見て、相談を続ける

    変化に気づいたら、ためらわず医師や地域包括支援センターに相談します。家族は、本人が受診をいやがるときの気持ちの受け止め方も相談できます。

注意点

  • もの忘れ=認知症と決めつけない。原因を調べることが先
  • ネットの情報だけで自己判断しない
  • 薬は自己判断でやめたり減らしたりしない
  • 本人が受診をいやがるときは、責めずに、相談窓口を使う
  • この取説は医療的な判断を示すものではない

コツ

  • もの忘れの変化は、日付つきで短くメモしておくと、診察で伝えやすい
  • 受診のときは、家族など身近な人にも同席してもらうと安心
  • 電話が苦手でも、メッセージや手紙など、続けやすい方法で連絡を取り合う
  • 地域包括支援センターは無料で相談できる。各自治体に必ずある

よくある質問

QMCIと認知症はどう違うのですか?
A

認知機能の低下はあるものの、日常生活に大きな支障が出ていないのがMCIです。ひとりで暮らすことに支障が出てくると、認知症と診断されることがあります。診断は医師が行います。

Q地域包括支援センターはどこにありますか?
A

お住まいの都道府県や市区町村のホームページに載っています。分からないときは、自治体の窓口に電話で聞いてみましょう。保健師や社会福祉士などの専門職に無料で相談できます。

Q本人が受診をいやがります。どうしたらいいですか?
A

無理に連れて行こうとせず、地域包括支援センターに相談してみましょう。本人の気持ちを聞いたり、安心して受診できる医療機関につないだりといった支援を受けられる場合があります。

まとめ

「もの忘れの様子をメモ → かかりつけ医か地域包括支援センターに連絡 → 受診して原因を調べる → 治療と暮らしの方針を決める → 運動・食事・交流を続ける」。ひとりで抱えず、早めに相談しましょう。

参考リンク

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みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/mci-mild-cognitive-impairment/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。

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