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詐欺に引っかからないための取説(手口の共通点・立ち止まる合言葉・相談先・だまされた後の初動)
架空請求、フィッシング、SNS投資・ロマンス詐欺、偽ショッピングサイト、還付金詐欺など、手口は違っても共通する型があります。立ち止まる合言葉、確認と相談の先、万一だまされたときの初動をまとめました。
- 対象者
- 不審なメールやSMS、電話が来て不安になったことがある人 ほか
- 難易度
- 初心者向け
- 所要時間
- 読むのに10分、家族で話し合って備えるのに30分ほど
- 最終確認
- 2026年10月24日
これは何の取説?
詐欺の手口は次々と変わりますが、人の気持ちを動かす「型」はよく似ています。この取説は、手口の名前を覚えるよりも、共通のパターンに気づいて立ち止まる方法と、疑ったときの確認先・相談先、だまされたと気づいた後の動き方を整理したものです。
こんな人向け
- 不審なメールやSMS、電話が来て不安になったことがある人
- 親や祖父母など、家族の詐欺被害が心配な人
- ネット通販やSNSをよく使う人
- 「自分は大丈夫」と思っているが、備えは特にしていない人
まず知っておくこと
詐欺は、注意深い人でも、忙しいときや不安なときにはだまされることがあります。被害にあった人に落ち度があるわけではありません。
この記事は一般的な情報で、個別の事案への法的な判断やお金の助言ではありません。被害の件数や金額、最新の手口は変化が早いため、ここには載せていません。消費者庁・警察庁・国民生活センターの注意喚起ページで最新の情報を確認してください。
必要なもの
- 家族や信頼できる人の連絡先
- 利用しているクレジットカード・銀行・通販サイトの公式の問い合わせ先(カードの裏面や公式サイトで確認したもの)
- スマホの迷惑メール・迷惑電話の対策機能
- 消費者庁・警察庁・国民生活センターなどの公式サイトを見られる端末
手順
手口に共通する4つの型を知る
詐欺の多くは、次のどれかを組み合わせています。
- 焦らせる:「今日中」「すぐ」「期限切れ」と、考える時間を与えない
- 不安をあおる:「未払いがある」「口座が止まる」「逮捕される」などと脅す
- もうけ話:「必ず」「あなただけ」と、うまい話を持ちかける
- 秘密にさせる:「家族や銀行員には言わないで」と、相談を封じる
このどれかを感じたら、いったん手を止めるサインです。
立ち止まる合言葉を決める
不審な連絡に気づいたときに唱える合言葉を決めておくと、焦っていても動けます。例として、次のようなものがあります。
- 「切る、閉じる、すぐ返事しない」
- 「お金の話は、必ず誰かに話す」
- 「連絡先は、自分で調べた公式のものを使う」
- 「相手が教える番号やリンクは使わない」
家族で同じ合言葉を共有しておくと、より効果的です。
主な手口のパターンを押さえる
手口の名前は変わっても、基本の動きは次のように整理できます(細部は変わるため、最新は公式の注意喚起で確認してください)。
- 架空請求:心当たりのない料金の支払いを、メールやSMS、はがきで迫る
- フィッシング:銀行、カード会社、宅配、通販などを装い、偽サイトに誘導してIDやパスワード、カード情報を入力させる
- ワンクリック詐欺:画面をタップしただけで「登録完了」と表示し、料金を請求する
- SNS投資・ロマンス詐欺:SNSやマッチングアプリで親しくなり、投資やお金の話に誘導する
- 偽ショッピングサイト:極端に安い価格で購入させ、商品が届かない、または別の物が届く
- 還付金詐欺:役所や税務署を装い、「お金が戻る」と言ってATMへ誘導する
- キャッシュカード詐欺:警察や金融機関を装い、カードを預かる、または暗証番号を聞き出す
投資に関する詐欺の見分け方は、当サイトの投資の取説(investment-guide)も参考にしてください。
メール・SMS・電話の基本の対応を決める
届いたメールやSMSのリンクは、すぐに開かないのが基本です。確認したいときは、公式アプリや、自分で登録しておいたブックマーク、公式サイトから入り直します。
ID、パスワード、暗証番号、認証コードは、電話やメール、SMSで相手に伝えません。金融機関や公的機関が、暗証番号を電話で聞き出す、キャッシュカードを預かる、ATMで操作を指示するといった対応をすることは、通常はないとされています。心配なときは、公式の窓口に自分から連絡して確かめます。
知らない番号からの電話は、留守番電話に切り替えたり、迷惑電話対策の機能を使ったりすると安心です。ネットで買い物をするときの確認ポイント
初めて使う通販サイトでは、次の点を落ち着いて確認します。
- 価格が、他店と比べて極端に安くないか
- 運営者の名称、住所、電話番号などが書かれているか
- 日本語が不自然でないか、URLがおかしくないか
- 支払い方法が、特定の方法だけに限られていないか
不安なときは、買わないことが最善です。大手の店でも、公式サイトか公式アプリから入り直すと、偽サイトを避けやすくなります。
疑ったときは、一人で抱えず確認・相談する
怪しいと思ったら、相手に返事をせず、公式の窓口で確かめます。
- 契約や支払いのトラブルは、消費生活センター(全国共通の消費者ホットライン「188」で、最寄りの消費生活センターなどを案内してもらえます)
- 犯罪かもしれない、被害の心配があるときは、警察の相談専用電話「#9110」(緊急ではない相談用。発信した地域の警察につながります。一部のIP電話などでは使えない場合があります)。いま被害にあっている、または犯人が目の前にいるなど緊急のときは、110番で通報します
- 口座やカードのことは、自分で調べた、金融機関やカード会社の公式の窓口
- 家族や友人にも、遠慮なく話す
窓口の電話番号や受付時間は変わることがあるため、必ず公式サイトで最新の情報を見てください。
だまされたかもしれないときの初動
気づいた時点で、次のように動きます。早いほど、できることが増える場合があります。
- 相手との連絡をやめ、追加の支払いや送金はしない
- やり取りの画面、メール、SMS、振込の控え、相手のURLや口座などを消さずに残す(スクリーンショットも有効)
- 振り込んだ、またはカード情報を伝えたときは、すぐに金融機関やカード会社の公式窓口に連絡し、事情を伝えて相談する
- IDやパスワードを入力してしまったときは、そのサービスの公式サイトで変更する。同じパスワードを使い回している場合は、他のサービスも変える
- 警察と消費生活センターに相談する
「恥ずかしい」「自分が悪い」と感じて黙ってしまうことが、被害を広げやすくなります。相談は、本人を責める場ではありません。
家族や周りの人と備える
特に高齢の家族がいる場合は、日ごろから詐欺の話をしておくと効果があります。
- 「お金の話の電話は、いったん切って家族に相談する」と決めておく
- 留守番電話や、迷惑電話対策の機能を使う
- 家族が不審な連絡を受けたら、責めずに聞く
- 一緒に、消費者庁や警察庁の最新の注意喚起を見る
周りの人が気づいて声をかけることも、大切な予防です。
注意点
- 相手が公的機関や企業を名のっていても、電話番号やリンクは、相手の指定したものを使わず、自分で調べた公式のものを使う
- ID、パスワード、暗証番号、認証コード、カード情報は、電話やメールで人に教えない
- 「必ずもうかる」「今だけ」「誰にも言わないで」は、強い警戒のサイン
- 相手に遠隔操作のアプリを入れるよう言われても、入れない
- この記事は一般的な情報で、法律やお金に関する個別の助言ではありません。具体的な事案は、消費生活センター、警察、弁護士などの専門窓口に相談してください
- 金額や手口の統計、窓口の番号・受付時間は変わるため、消費者庁・警察庁・国民生活センターなどの公式サイトで最新の情報を確認する
コツ
- 合言葉を紙に書いて、電話のそばや冷蔵庫に貼っておく
- 家族の間で「怪しい連絡が来た」と気軽に共有できる雰囲気をつくる
- 公式アプリやブックマークから入る習慣をつけておく
- 同じパスワードを使い回さない
- 二段階認証など、サービスの安全機能を使う
- 「自分は大丈夫」と思わず、「誰でもだまされうる」と考えておく
よくある質問
Q怪しいメールのリンクを、うっかり開いてしまいました。どうすればよいですか?
開いただけで必ず被害にあうとは限りません。ID、パスワード、カード情報などを入力していなければ、まず落ち着き、それ以上操作しないでください。入力した場合は、該当サービスの公式サイトでパスワードを変更し、カード会社や金融機関の公式窓口に相談してください。
Q請求の連絡が来て、無視してよいのか分かりません。
心当たりのない請求には、相手に連絡しないことが基本です。本当に必要か分からない場合は、消費生活センターなどの公式窓口に相談してください。
Q家族がだまされているようなとき、どう声をかければよいですか?
責めずに、「心配だから一緒に確認させて」と伝えてください。本人が「秘密にして」と言われていることも多いので、一緒に消費生活センターや警察に相談するのが安心です。
Qお金を振り込んでしまいました。戻ってきますか?
状況によって異なり、ここで見通しは言えません。できるだけ早く、振り込んだ金融機関の公式窓口と警察に連絡し、状況を伝えて相談してください。
まとめ
「焦らせる・不安をあおる・もうけ話・秘密にさせる」を感じたら、返事をせず立ち止まる。連絡先は自分で調べた公式のものを使い、一人で抱えず家族や消費生活センター、警察に相談する。万一のときは、送金を止めて証拠を残し、金融機関と警察へ。だまされるのは本人のせいではありません。
参考リンク
この取説はどうでしたか?
みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/scam-prevention-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。
この取説への質問
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更新履歴
- 編集部が内容を更新しました。