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相続手続きの取説
遺言書の確認、相続人と財産の調査、遺産分割、名義変更まで。期限のある手続き(3か月・4か月・10か月・3年)を中心に整理しました。
- 対象者
- 親などが亡くなり、相続手続きを進める必要がある人 ほか
- 難易度
- 経験者向け
- 所要時間
- 数か月〜1年程度
- 最終確認
- 2026年10月4日
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まず整理する(1か月ごろまで)
- 自分で・家族で
詳しく
3か月・4か月・10か月・3年の期限を一覧にして、カレンダーに入れておきます。最初に作っておくと、話し合いがスムーズになります。
- 自分で・家族で
詳しく
預貯金・不動産・株式・保険、借入金やローンなどを一覧にまとめます。分からない項目は空欄のままで大丈夫です。
- 家庭裁判所
詳しく
自宅で見つかった自筆の遺言書は、勝手に開封しません。家庭裁判所で検認を受けます。手続きは裁判所の案内で確認しましょう。
- 法務局・公証役場
詳しく
法務局の遺言書保管制度や公証役場(公正証書遺言)に保管されている場合は、窓口で確認方法と必要書類を聞きます。法務局で保管されていたものと公正証書遺言は、検認が不要です。
- 法務局・公証役場・自宅
詳しく
自宅のほか、法務局の遺言書保管制度、公証役場(公正証書遺言)を確認します。見つからなくても慌てず、まず確認だけしておきましょう。
- 市区町村役場(戸籍の請求)
詳しく
故人の出生から死亡までの戸籍謄本を集めて、相続人を確定します。本籍地以外の役所でもまとめて請求できる場合があります。
- 法務局
詳しく
法務局の制度を使うと、その後の銀行などの手続きが楽になります。使うかどうか、法務局のWebサイトで確認しましょう。
- 市区町村役場(戸籍の請求)
詳しく
相続人が1人のときも、戸籍で確かめておくと安心です。ほかに相続人がいないか、念のため確認します。
- 金融機関
詳しく
銀行ごとに必要書類が違います。窓口に行く前に電話で確認すると、何度も足を運ばずにすみます。
- 相続人全員で・市区町村役場
詳しく
手続きには、相続人全員の書類が必要になります。それぞれの方に、書類の取り方を伝えて協力をお願いしましょう。
- 司法書士・弁護士
詳しく
連絡が取れない相続人がいる場合や、家族の関係が複雑な場合は、早めに専門家へ相談します。弁護士や司法書士が選択肢になります。
- 司法書士・税理士・弁護士
詳しく
相続は、司法書士・税理士・弁護士などの専門家に相談できます。一人で抱え込まず、迷ったら早めに声をかけましょう。
3か月以内(調査と判断)
- 自分で・金融機関
詳しく
通帳・キャッシュカード・郵便物から、取引のある金融機関を洗い出します。複数ある場合は、一覧にまとめておきます。
- 自分で・市区町村役場
詳しく
固定資産税の通知書や権利証を探して、どんな不動産があるか確認します。分からないものは、あとで専門家に聞いても大丈夫です。
- 証券会社
詳しく
株式や投資信託がある場合は、証券会社からの郵便物や資料を探します。見つかった会社に、手続きを問い合わせます。
- 税理士・弁護士など
詳しく
事業をしていた場合は、資産や契約が複雑になりがちです。最初から専門家に相談したほうが、結果的に早く進むことがあります。
- 保険会社
詳しく
保険証券や郵便物から、加入していた保険を確認します。保険会社へ連絡するときの必要書類も聞いておきましょう。
- 家庭裁判所・司法書士・弁護士
詳しく
負債が多い場合は、相続の開始を知った時から3か月以内に相続放棄などを検討します。期限が近いときは、早めに専門家へ相談しましょう。
- 自分で・信用情報機関など
詳しく
借入金やローンがないか、郵便物や通帳の引き落としを手がかりに探します。見つかったら内容を一覧に加えます。
- 司法書士・弁護士
詳しく
借金の可能性があるときは、3か月以内の判断が大切です。分かった範囲でよいので、司法書士や弁護士に相談してみましょう。
- 自分で
詳しく
借金はないと思う場合も、通帳や郵便物でローンなどがないか確認しておくと安心です。見つかれば一覧に加えます。
- 自分で・相続人全員で
詳しく
相続放棄をする場合、故人の財産を使ったり処分したりすると認められなくなることがあります。迷うときは相談してから動きましょう。
4か月以内(準確定申告)
- 税務署・税理士
詳しく
故人に一定の所得があった場合は、準確定申告が必要です。相続の開始を知った日の翌日から4か月以内に、申告と納税をします。税務署や税理士に確認しましょう。
10か月以内(話し合い・名義変更・相続税)
- 相続人全員で
詳しく
遺言書の内容を、相続人にていねいに伝えて共有します。分からない点は、専門家に確認しながら進めましょう。
- 相続人全員で
詳しく
遺言書がない場合は、相続人全員で遺産分割協議を行います。合意した内容を遺産分割協議書にまとめます。
- 相続人全員で
詳しく
遺産分割協議は、相続人全員の合意が必要です。一覧表を見ながら、落ち着いて話し合える場を作りましょう。
- 税務署・税理士
詳しく
基礎控除額は3,000万円+600万円×法定相続人の数です。超える場合などは、相続税の申告・納付が必要です。期限は、死亡を知った日(通常は死亡日)の翌日から10か月以内です。
- 税理士・税務署
詳しく
特例を使う場合は、申告が必要なこともあります。不動産や事業、株式がある場合は、税理士や税務署に早めに確認しましょう。
- 金融機関
詳しく
銀行ごとに必要書類が違います。窓口へ行く前に電話で確認すると、手続きがスムーズです。
- 金融機関
詳しく
必要書類がそろったら、預貯金の解約・払い戻しの手続きをします。完了後は、手続きの控えを保管しておきます。
- 証券会社
詳しく
株式などは、名義変更の手続きが必要です。証券会社に、必要書類と手順を確認してから進めます。
- 法務局・司法書士
詳しく
戸籍謄本・住民票・固定資産税の通知書などを準備します。必要な書類は、法務局や司法書士に確認すると確実です。
- 司法書士・法務局
詳しく
登記の手続きは、司法書士に相談できます。ご自身で進める場合も、法務局のWebサイトで確認してから始めましょう。
3年以内(相続登記・仕上げ)
- 法務局
詳しく
不動産の相続登記は、取得を知った日から3年以内が期限です(2024年4月から義務化)。放置すると過料の対象になることがあります。
- 自分で・家族で
詳しく
完了した手続きの控えや領収書は、まとめて保管します。あとで必要になったときに、すぐ取り出せます。
※ 期限は一般的な目安です。個別の事情によって異なるため、家庭裁判所・法務局・税務署や、司法書士・税理士・弁護士などの専門家に確認してください。一人で抱え込まず、相談しながら進めましょう。
これは何の取説?
家族が亡くなったあとに行う相続手続きの全体像と、期限のあるポイントをまとめた取説です。
こんな人向け
- 親などが亡くなり、相続手続きを進める必要がある人
- 将来に備えて、相続の流れを知っておきたい人
まず知っておくこと
相続には、期限が決まっている手続きがあります。
- 相続放棄・限定承認:相続の開始を知った時から3か月以内(家庭裁判所)
- 故人の所得税の準確定申告:4か月以内
- 相続税の申告と納付(必要な場合):10か月以内
- 不動産の相続登記:取得を知った日から3年以内(2024年4月から義務化)
個別の判断が必要な場合は、司法書士・税理士・弁護士などの専門家に相談しましょう。
必要なもの
- 故人の出生から死亡までの戸籍謄本など
- 相続人全員の戸籍謄本・住民票・印鑑証明書
- 財産が分かる資料(通帳・証券・不動産の権利証や固定資産税の通知書など)
- 遺言書(ある場合)
手順
遺言書があるか確認する
自宅のほか、法務局の遺言書保管制度、公証役場(公正証書遺言)を確認します。
自宅で見つかった自筆の遺言書は、勝手に開封せず家庭裁判所の検認を受けます(法務局で保管されていたものは不要)。相続人を確定する
故人の出生から死亡までの戸籍を集めて、相続人を確定します。現在は本籍地以外の役所でもまとめて請求できる場合があります。
法務局の「法定相続情報証明制度」を使うと、その後の銀行などの手続きが楽になります。財産と借金を調べる
預貯金・不動産・株式・保険のほか、借入金やローンなどの負債も調べます。負債が多い場合は、3か月以内に相続放棄を検討します。
遺産の分け方を話し合う
遺言書がない場合は、相続人全員で遺産分割協議を行い、合意した内容を遺産分割協議書にまとめます。
名義変更・解約をする
預貯金の解約・払い戻し、株式の名義変更、不動産の相続登記などを行います。相続登記は義務化されているので、不動産がある場合は後回しにしないようにしましょう。
税金の申告をする
故人に一定の所得があった場合は準確定申告を、遺産の総額が基礎控除額を超える場合は相続税の申告をします。
注意点
- 相続放棄をする場合、故人の財産を使ったり処分したりすると認められなくなることがある
- 遺産分割協議は相続人全員の合意が必要。連絡が取れない相続人がいる場合は早めに専門家に相談する
- 不動産の相続登記を放置すると、過料の対象になることがある
コツ
- 最初に「期限一覧」と「財産・負債の一覧」を作ると、話し合いがスムーズになる
- 銀行ごとに必要書類が違うので、事前に電話で確認してから窓口に行く
- 家族の関係が複雑な場合や、事業・不動産が多い場合は、最初から専門家に相談したほうが結果的に早い
よくある質問
Q相続税はかかりますか?
遺産の総額が基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)以下であれば、原則として申告は不要です。特例を使う場合は申告が必要なこともあるため、税理士や税務署に確認してください。
Q自分で手続きできますか?
相続人と財産がシンプルであれば、自分で進める人も多いです。判断に迷う点や争いがある場合は、専門家への相談をおすすめします。
まとめ
「遺言書の確認 → 相続人の確定 → 財産と負債の調査 → 遺産分割 → 名義変更 → 税金」。3か月・4か月・10か月・3年の期限を最初に確認しておきましょう。
参考リンク
この取説はどうでしたか?
みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/inheritance-procedure/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。
この取説への質問
取説の内容について分からないことを質問できます。作者が回答します。
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