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オレオレ詐欺(特殊詐欺)にだまされかけた家族を助ける取説

オレオレ詐欺などの特殊詐欺に引っかかっている、または引っかかりかけている家族を助けるための取説です。その場でとめる方法、責めない声かけ、通報と相談、被害後の対応、予防策をまとめました。

対象者
親や祖父母が、お金や口座、キャッシュカードのことで電話を受けている家族 ほか
難易度
普通
所要時間
とめるのは今すぐ、相談の第一歩は電話1本から
最終確認
2026年10月24日
取説編集部

これは何の取説?

家族や身近な人が、オレオレ詐欺などの特殊詐欺の電話や訪問を受けているときに、周りの人ができることを順番に整理した取説です。「その場でとめる」「責めない」「通報・相談する」「被害後に動く」「次に備える」の流れでまとめています。

こんな人向け

  • 親や祖父母が、お金や口座、キャッシュカードのことで電話を受けている家族
  • 「いま、お金を渡そうとしているかもしれない」と気づいた人
  • すでにお金を渡してしまった本人と、その家族
  • 詐欺に備えて、家庭でできることを知りたい人

まず知っておくこと

特殊詐欺の手口は変化が早く、この記事では具体的な被害額や統計、新しい手口の細かい内容は書いていません。最新の状況は、警察庁や都道府県警察、消費者庁の注意喚起ページで確認してください。
だまされるのは、年齢や賢さに関係なく誰にでも起こりうることです。この記事は一般的な情報で、法律やお金の個別の判断を示すものではありません。

必要なもの

  • 本人が受けた電話や連絡の内容のメモ(日時、相手が名乗った名前、話の内容)
  • 本人のキャッシュカード、通帳、口座の金融機関の連絡先
  • お住まいの地域の警察署、都道府県警察の相談窓口、消費生活センターの連絡先
  • 家族同士の連絡先の一覧

手順

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  1. まず、お金を渡す前にとめる

    本人が電話中で、これからお金を振り込んだり、現金やカードを渡したりしそうなら、まず一度止めます。

    • 「いったん電話を切ろう」と声をかける
    • 電話の相手の言うとおりに動かない、と伝える
    • 自宅に人が来る約束があるなら、その人が来る前に家族や警察に連絡する

    急いで決めさせようとするのは、詐欺によく見られる特徴とされています。時間をおくこと自体が、いちばん強い対策になります。

  2. 本人を責めず、気持ちを受け止める

    「なんでだまされるの」「少し考えれば分かるでしょう」といった言い方は避けます。本人は、家族を助けたい一心で動いていることが多いためです。
    声かけの例: 「心配してくれてありがとう。一緒に確かめてみよう」「こういう電話は、誰にでもかかってくるよ」
    責められたと感じると、本人が事実を隠したり、相談しなくなったりします。まず味方であることを伝えます。

  3. 本人に連絡をとり、事実を確かめる

    電話の相手が「子ども」「孫」「会社の人」「警察」「銀行」「役所」などを名乗っていても、その言葉だけを信じず、本人や機関に別の方法で確かめます。

    • 名乗られた家族には、普段から知っている電話番号にかけ直す
    • 銀行や役所、警察を名乗る相手には、相手から伝えられた番号ではなく、自分で調べた公式の番号にかける
    • かけ直す間は、お金を動かさない

    電話をかけ直しても確認できない場合は、次の手順に進んでください。

  4. 警察に通報・相談する

    いまお金を渡そうとしている、犯人が家に来そう、被害にあった直後などの緊急の場合は、110番に電話します。
    緊急ではないが不安なときは、警察の相談専用電話「#9110」や、最寄りの警察署に相談できます。#9110は発信した地域の警察につながります。受付時間は都道府県警察で異なるため、公式ページで確認してください。
    通報や相談のときは、準備したメモをもとに、相手の電話番号、名乗った内容、お金の受け渡しの方法などを、分かる範囲で伝えます。

  5. お金を振り込んだ・渡した直後は、すぐに金融機関へ

    すでに振り込んでしまった場合は、時間が重要です。振り込み先の金融機関や、自分の口座のある金融機関に、すぐ連絡して事情を話します。あわせて警察にも通報します。
    キャッシュカードや通帳、暗証番号を渡してしまった場合も、すぐに金融機関に連絡して利用の停止を相談します。
    お金が戻るかどうかや、手続きの内容は、状況によって違います。金融機関と警察の説明を確認してください。

  6. 消費生活センターなどにも相談する

    詐欺そのものだけでなく、契約や支払いに関する不安がある場合は、消費者ホットライン「188」で、お住まいの地域の消費生活センターなどの窓口を案内してもらえます。受付時間は、消費者庁や国民生活センターの公式ページで確認してください。
    警察は犯罪の捜査や被害の届け出、消費生活センターは契約や支払いの相談と、役割が違います。迷ったら、どちらにも相談して構いません。

  7. 被害後の本人の気持ちを守る

    被害にあった本人は、強い恥ずかしさや自責感、家族に申し訳ない気持ちを抱えがちです。

    • 「あなたは悪くない。悪いのは、だました側」と伝える
    • すぐに生活や財産の話ばかりにせず、まず休めるようにする
    • 眠れない、食欲がない、ふさぎ込むなどの様子が続くときは、かかりつけ医や自治体の相談窓口に相談する

    二次的な被害を防ぐため、被害にあったあとに「お金を取り戻せる」と持ちかけてくる連絡にも注意が必要です。

  8. 次に備えて、家庭でできる予防策を決める

    手口が変わっても使える、基本的な備えがあります。

    • 家族の合言葉を決める。電話で名乗る人に、合言葉を答えてもらう
    • 固定電話は、留守番電話や、通話内容の自動録音機能の利用を考える。録音されると伝える警告が出る機器もある
    • 「お金の話は、一人で決めず、必ず家族に相談する」を家族のルールにする
    • 知らない番号からの電話には、すぐ出ない
    • キャッシュカードや暗証番号は、誰にも渡さない、教えない
    • 離れて暮らす家族とは、短くても定期的に連絡する
  9. 最新の手口は公式ページで確認する

    特殊詐欺の手口は、電話だけでなく、メッセージやSNS、訪問など、形を変えて続いているとされています。
    新しい手口の情報は、警察庁、都道府県警察、消費者庁、国民生活センターの注意喚起ページで確認できます。家族の集まりのときなどに、最近の注意喚起を一緒に見ておくと、備えになります。

注意点

  • 犯人が目の前にいる、暴力や脅しがある、すでに被害が起きているなどの緊急時は、迷わず110番へ。自分で犯人に立ち向かわない
  • 相手が教えた電話番号やURLにはかけず、家族や機関への確認は、自分で調べた番号で行う
  • 本人を責めない。責めると、次の被害のときに相談してもらえなくなる
  • 被害にあったあとの「お金を取り戻す」「被害を調べる」といった連絡や有料の勧誘は、新たな詐欺の場合がある。必ず警察や公的窓口に確認する
  • 警察の相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)の受付時間は変更されることがある。公式ページで最新を確認する
  • この記事は一般的な情報で、法律やお金の個別の判断を行うものではない。被害の取り戻しなどの具体的な手続きは、警察、金融機関、弁護士などの専門家に相談する

コツ

  • 電話を切るための決まり文句を、家族で決めておく(例: 「家族に相談してからにします」)
  • 合言葉は、他人に推測されにくいものにし、時々見直す
  • 留守番電話にしておくと、用事のある人は名前と用件を残すため、見分けやすい
  • 被害の相談は、早いほど選べる対応が増える。恥ずかしくても、すぐに伝える
  • 家族以外にも、近所の人や地域の見守りの窓口とつながっておくと安心

よくある質問

Q親が「だまされていない」と言って、お金を渡そうとします。
A

強く否定すると、かえって意地になる場合があります。まず気持ちを受け止め、「確認してからにしよう」と時間をおくことを提案してください。説得が難しいときは、110番や警察署に相談できます。

Q警察に相談するほどではない気がして迷います。
A

緊急ではなくても、不安なときは相談して構いません。警察の相談専用電話「#9110」や、最寄りの警察署があります。受付時間は、警察庁や都道府県警察の公式ページで確認してください。

Qお金は戻ってきますか?
A

状況によって違い、一概には言えません。早く金融機関と警察に連絡することが大切です。具体的な手続きは、金融機関、警察、必要に応じて弁護士などに確認してください。

Q合言葉は本当に役に立ちますか?
A

電話の相手が本当に家族かを確かめる手段のひとつとして、広く勧められている予防策です。ただし、これだけで十分とは限りません。お金の話は必ず家族に相談するルールと、あわせて使うと安心です。

まとめ

「お金を動かす前にとめる → 責めずに受け止める → 自分で調べた番号で確認 → 緊急は110、不安は警察(#9110)や消費者ホットライン(188)へ → 被害直後は金融機関と警察へ → 合言葉と録音で備える」。最新の手口は、警察庁や消費者庁の公式ページで確認しましょう。

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みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/ore-ore-scam-rescue-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。

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