
みんなの取説 torisetsu.jp暮らしの取説
相手の気持ちを考えるのが難しい人との関わり方の取説
「思いやりがない」と決めつけず、伝わる言い方、期待の言葉にし方、距離の取り方、傷ついたときの自分のケアをまとめました。
- 対象者
- 家族、パートナー、友人、同僚との行き違いに悩んでいる人 ほか
- 難易度
- 普通
- 所要時間
- 取り決めの話し合いは20分ほど
- 最終確認
- 2026年10月13日
これは何の取説?
相手に気持ちが伝わらない、分かってもらえないと感じる場面での、伝え方、取り決め、距離の取り方、自分のケアをまとめた取説です。相手を変えるより、すれ違いを減らす工夫を中心に書いています。
こんな人向け
- 家族、パートナー、友人、同僚との行き違いに悩んでいる人
- 気持ちを分かってもらえず、傷ついている人
- 自分は相手の気持ちを察するのが難しいと感じている本人
- 具体的な伝え方を知りたい人
まず知っておくこと
「相手の気持ちを考えられない」=「思いやりがない」とは限りません。経験、発達の特性、疲れ、言い方が伝わっていない、文化や育った環境の違いなど、理由はさまざまです。気持ちはあっても、察する、表情から読み取る、言葉にするのが難しい人もいます。
この記事は一般的な情報です。相手を診断したり、特定の特性を決めつけたりするものではありません。
必要なもの
- 困った場面を書き出すメモ
- 「してほしいこと」を具体的に考える時間
- 落ち着いて話せる時間と場所
- 自分が頼れる相談先
手順
決めつけずに、場面を見る
「冷たい人だ」とまとめず、「この場面で、気持ちが伝わらなかった」と、場面ごとに見ます。
同じ人でも、得意な場面と苦手な場面があります。うまくいった場面も思い出してみましょう。伝わる言い方にする
遠回しな言い方や、「察して」は誤解されやすくなります。はっきり、具体的に言い換えます。
例: 「ちょっと考えてほしいな」→「今日、帰りが遅くなる時は、夕方5時までに連絡をください」
皮肉や冗談で伝えるのは避けます。事実と気持ちを分けて伝える
事実と気持ちを、別々の文にします。
例: 「昨日、約束の時間に30分遅れました。(事実)私は、待っている間、不安になりました。(気持ち)」
責める言い方(なんでいつも)より、自分の気持ちを言葉にすると、伝わりやすくなります。期待を言葉にする
「言わなくても分かるはず」と思わず、期待を言葉にします。
例: 「落ち込んでいるときは、話を聞いてほしい」「アドバイスはいらなくて、うなずいてほしい」
期待が分からないだけで、すれ違っていたことは少なくありません。いつ・何をしてほしいかを一緒に決める
抽象的なお願いより、「いつ・何を・どのくらい」を具体的に決めます。
例: 「夜の10分、今日あったことを話す時間をつくる」「ありがとうは口に出して言う」
紙に書いて貼る、スマホのリマインダーを使うなど、見える形にします。うまくいったら、感謝を伝えましょう。本人が学ぶ工夫(本人向け)
相手の気持ちが分かりにくいと感じる場合は、次のような工夫があります。
- 分からないときは、「今どう感じてる?」と聞く
- 気持ちの言葉(うれしい、不安、悲しい)を増やす
- 信頼できる人に、場面ごとの振り返りをしてもらう
- メモやチェックリストを使う
困りごとが大きいときは、医療機関や相談窓口で相談もできます。
境界線を決める
できること: 具体的に頼む、取り決めをつくる、うまくいったときに伝える。
できないこと: 相手の気持ちを、完全に思い通りにすること。
また、人格を否定する言い方や、傷つける言動を、あなたが受け続ける必要はありません。「その言い方はつらいので、やめてほしい」と伝えて構いません。距離の取り方を考える
話し合っても行き違いが続き、疲れるときは、関わる時間や頻度を調整します。連絡の回数を減らす、会う場面を限定する、他の人を交えるなどの方法があります。
距離を取ることは、関係をあきらめることとは限りません。落ち着いて関われる形を探すことです。傷ついたときの自分のケア
傷ついた気持ちは、無理に抑え込まず、書き出す、信頼できる人に話す、休む、好きなことをするなどで整えます。
「自分が悪い」と思い込まないようにします。気持ちが重い状態が続くときは、医療機関や、こころの相談窓口に相談してください。
注意点
- 「診断名をつける」「あなたは〇〇だ」と相手に決めつけない。診断は専門機関が行う
- 暴言、無視、監視、お金の取り上げ、暴力がある場合は、特性や事情に関わらず、我慢しない。職場なら総合労働相談コーナー、DVが疑われる場合はDV相談+(内閣府)や配偶者暴力相談支援センターへ
- 身の危険、暴力があるときは110。けがをしたときは119
- 眠れない、食べられない、消えたい気持ちがあるときは、すぐに医療機関やこころの相談窓口へ。身の危険が迫るときは119
- この記事は一般情報であり、診断や個別の判断を行うものではない
コツ
- 大事な話は、メールやメモなど書いたものでも伝える
- 一度に頼むのは1つにする
- 気持ちを聞くときは「はい・いいえ」で答えられる質問も使う
- うまくいった言い方は、記録して使い回す
- 感情が高ぶっているときは、時間をおいて話す
よくある質問
Q何度言っても変わりません。
抽象的なお願いが伝わっていない可能性があります。「いつ・何を」を具体的に決め、見える形にしてみましょう。それでも難しいときは、距離の取り方を考えます。
Q相手に発達の特性があるのでしょうか?
外から決めつけることはできません。診断は専門機関が行います。特性の有無にかかわらず、具体的に伝える工夫は役に立ちます。
Q自分が相手の気持ちを読み取れず、悩んでいます。
分からないときに「どう感じてる?」と聞くことは、立派な思いやりの形です。困りごとが大きいときは、医療機関や相談窓口に相談できます。
Q傷つくことを言われ続けています。
事情があっても、我慢し続ける必要はありません。信頼できる人や相談窓口に話してください。身の危険があるときは110です。
まとめ
「決めつけず場面を見る → はっきり具体的に → 事実と気持ちを分ける → 期待を言葉に → いつ・何をを一緒に決める → 境界線と距離 → 自分をケアする」。すれ違いは、工夫で減らせます。
参考リンク
この取説はどうでしたか?
みんなの取説 torisetsu.jp / https://torisetsu.jp/manual/empathy-difficulty-guide/
作成日:2026年10月26日 ※内容は更新されることがあります。最新版は上のURLで確認できます。一般的な情報であり、医療・法律・お金などの判断は専門家や公式窓口にご相談ください。
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